NEC LaVie PC-LM750LS6W(LM750/L)、13.3インチのCore i7モデル、電源が入らず、電源ボタンを押しても、何の反応もありません。
事前の簡易検査で、基板がショートしていることがわかっていたので、動画でも撮ってみっか、などとYouTuber気取りのことをやってみたため、静止画をあまり撮っていませんでした。
とは言え、動画撮影なんてものにも慣れていなく、途中で録画されていない部分等があることも後で発覚。中途半端かつ、カット部分の多い動画ですが、記事の最後に埋め込んでおきます。
さて、マザーボードを取り出して検査。どういう利点があるのかよく知りませんが、空中に浮いた形で実装されているチップコンデンサ、8つ全てから不良反応。
場所はバラバラなのでメイン電圧のラインでしょう。取り外さずに見える範囲で、亀裂など探してみましたが、どれもキレイなものでした。どこかにこいつらと繋がっている、不良部品があるはず。
電源入り口付近のMOSFETから妙な反応が。回路を良く見ると、ゲート(扉)が2つあるMOSFETでした。データシートのように、右側だけショートしていました。
ジャンク基板に同じタイプのモノが無いか、くまなく探しましたが見つからず。新品を注文しました。
さて、上のMOSFETを取り外してみると、DC電源のショートはおさまりました。まぁ、このMOSFETがあった場所以降に電圧が掛かっていないので、当然と言えば当然ですが。
そして、コンデンサ達の反応はどうかな?ショート反応は消えていませんでした。
このショートの原因は別にあることを意味していますね。
さらに検査を続けたところ、ショートしている別のMOSFETを発見。ヒートパイプの下にあるので、検査がしづらく、後回しにしていた部分です。
こちらは新品在庫があったので、すぐに交換。ヒートパイプが邪魔で作業が出来ないので、ヒートシンクは取り外しました。
こういった基板直付けタイプ(BGA)のCPUを冷やすためのヒートシンクは、出来るだけ外したくありません。取り外し、ネジの締め付けなどで、テンションが変わり、半田のクラックや未通電箇所を作ってしまう可能性があるので…。
さて、パイプ下のMOSFETを交換したことで、8つ全てのコンデンサから、ショート反応が消えました。これが元凶だったんですね。デュアルゲートのヤツ壊したのも。
このMOSFETを交換せずに、一番始めに外したデュアルゲートのMOSFETだけ交換しても、ソレの破壊を繰り返すだけだったはず(多分)。
部品届いたので、交換しまーす。もう直った気分。
無事に起動しました。
動画の方がわかりやすいと思います。BGMとか好きじゃ無いので無音です。
施工は9月。動画の編集に手を付けたのが、11月半ば。ブログの更新さえ滞っているのに、自分としては早い方(笑
YouTubeでこういう修理動画を編集してUPしている方って、大変なんだな~、って思いました。趣味としては非常に楽しいものだけど、商売としてやろうとすると、録画、編集などで、通常の修理の3~4倍以上の時間が掛かる。正直、業務に支障を来すレベル。カメラやケーブルも邪魔でしょうが無かったです。
録画中に何度も電話は鳴るし、宅急便は来るし、結果録画ボタンの押し忘れ箇所も発生。半田作業を撮り直すことまでは出来ないしね。
動画をUPして、いくつもの細切れや、電話中の長ーく動かない部分がある巨大ファイルを全て削除出来るのが、今は何より嬉しい。何GB減るかな(^^







