StyleNote M66SRU、画面が上下に割れてしまった症状。グラフィックチップの半田不良です。
2分割の他、6分割なども同様の故障です。チップの冷却が全く期待できない構造のノートPC、再発リスクの非常に高い機種です。
なぜ冷却できないのか。本体に装着されているファンはCPUを冷やすのみ。グラフィックチップ(GPU)やその他のチップセットは大きな金属に熱を逃がすだけという構造。画像の赤丸部分下にGPUがあります。
マザーボードを取り外したところ。大きなヒートシンク下に発熱部品があります。通常のノートPCはこのヒートシンクにファンの風を当てて冷却します。
ヒートシンクを外します。赤丸のGPUは発熱する2つのチップセット、メインメモリー、グラフィックスメモリーに囲まれているという過酷な環境。
XP機。GPUをリボール・再実装しました。
GPUに負荷を掛けると100℃近くまで温度は上昇。やばいですね。
Windows7機。こちらはリフロー修理(加熱のみ・2013/2月施工)でした。
ブログをさぼっていた都合上、この記事は2013年3月に書いています。7月に修理したXP機の方は、残念ながら10月に再発してしまいました。
この機種、いままで何台も修理してきましたが、みなさまいろいろと工夫されています。底面のカバーに穴を開けてファン付きの冷却台を使用、同様に穴を開けてデスクトップ用のファンを直付け、などなど。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。






