パソコン修理日記

パソコンの修理事例や日常の戯言などを気の向いた時に綴っています。

NEC PC-LL870CS、LL750CS、LL750BS、LL750AS、画面映らず起動しない

LL870CS

NEC LaVieのIntelモデル、画面が映らないという症状、直せたもの、直せなかったもの、いろいろ紹介してみます。非常に長い記事なので、後半は読み飛ばしてください。

AMDモデルと違ってIntelチップセット内蔵やCPU内蔵グラフィックは故障箇所の特定が非常に困難です。過去にIntelチップの半田不良に遭遇したのは、わずか3例のみ。

PC-LL870CS LL870/C 画面が映らない

LL870CS

まずは、LL870CSから。2010年秋モデルの最上位機種です。電源ボタンは点灯していますが、画面は真っ暗なままで、何も映っていません。

NECのノートパソコン『PC-LL870CS』を使用しているのですが、ネットを閲覧中に急にシャットダウンしました。
その後、立ち上げようとしても電源ランプがつくのみで画面は真っ黒なままです。近くのNOJIMAに持って行った所、ハードディスクなどが動いていないようだ、とのことでした。

使用中にいきなり電源が落ちた…派手な破裂痕など無ければ良いのですが。まずはHDDを外したり、メモリーを交換してみます。変化無し。

LL870CS

外部モニターへの出力もありません(この系統のモデルは、Windowsが起動しないと、外部映像が出せないようです)。

LL870CS

バックアップ電池を外し、CMOSクリア。変化無し。

LL870CS

CPU交換。変化無し。

LL870CS

解体に入ります。

LL870CS

半露出。

LL870CS

マザーボードを取り出しました。本格的に検査していきます。チップヒューズに切れているものは無し。チップコンデンサのいくつかから不良反応が出ていました。

LL870CS

この辺があやしい…。

LL870CS

導通反応のあるコンデンサをとりあえず2つばかり外してみると…ビンゴ!手前側(多分)のコンデンサがショートしていました。

LL870CS

コンデンサ側面に破裂痕があります。基板に実装された状態で、肉眼で凝視したのですが、気付きませんでした。

LL870CS

新品のコンデンサを取り付けます。←もうすっかり直った気分になり、小躍り状態。しかし…

LL870CS

し〜ん。変化無しっ!!

コンデンサからの不良反応は全て消えており、別の故障箇所の検討はつかず、敗北の予感。その後、数時間悩むも解決に至らず、お客様に修理不能の報告をしました。

LL870CS

疲労困憊の中、組み上げに入らなければなりません。未練たらしくテスター片手にヒューズをつついてみると…切れてるじゃないか!コンデンサを交換する前にヒューズは一通り、そして複数回検査しています。その際は「絶対に切れていなかったと断言」してもいいです。

LL870CS

再び”小躍り”しながらヒューズを交換。

LL870CS

今度はどうだ。どきどき。

LL870CS

キタッーー!!!

LL870CS

起動した~!

LL870CS

実は組み上げる前に、以前、PC-LL350WG(LL350/W)の下半身をお客様にもらっていた事を思い出し、引っ張り出してきました。上半身が無いので、動作確認もせずの状態。マザーの形状は同じです。

お客様のパネル類を拝借して動作確認してみると、同じように、電源は入るが、画面は映らないという状態。

LL350WG

先ほどと同じ箇所のコンデンサから導通反応、取り外してみます(ひじょうに小さな部品なので、実装状態で目視しても、コンデンサの亀裂など見えないことが多い)。この時点で先ほどと同じ箇所のヒューズは切れていません。

LL350WG

やはり、ビンゴでした。コンデンサはショート、基板側の導通はピタリと止みました。

LL350WG

これも同様に亀裂が入っています。元々の残渣フラックスと重なってわかりづらいですね。

LL350WG

一度通電させるも表示は無し。そしてそして、例のヒューズ、またもや切れていました。

ヒューズ交換後、正常動作を確認。コンデンサ交換→通電させる→ヒューズが切れる、全く同じ順序です。もしかして定番の故障なのかな?

LL350WG

さて、お預かりしていた、LL870CS、無事に動作するようになりました。

LL870CS

16インチFull HD液晶、地デジも見られる、シリーズ最上位モデル。一度は修理不能を宣言してしまい、返却となるところでした…アブナイアブナイ。

※これは2013年9月の事例になります。

PC-LL750CS LL750/C 画面が映らない

LL750CS

上で書いたように定番の故障かも、ということで、LL750CSのジャンク品を入手してみました。症状は電源は入るが、画面が映らないという、同じもの。これも同じ方法で直れば、かなり味をしめることになりそうですな。

さて、解体してみると…いきなり目視で発見しました。ヒューズが交換されています(切れてる)。上の事例とは違う場所です。

LL750CS

そして、そのヒューズの少し上にあるコンデンサ群のひとつに異常発見。これは実体顕微鏡を使わずとも、肉眼でわかりました。

LL750CS

上側ならわかりやすい。完全にヒビ入ってます。

LL750CS

ヒューズとコンデンサを交換すると、

LL750CS

起動しました。

LL750CS

切れたヒューズだけ交換しても、大元の原因を解決しなければ、またヒューズが切れるだけです。修理された方、おしかった。しかし、前2例の故障が定番では無いことがわかりました。

PC-LL750BS LL750/B 画面が映らない

LL750BS

今度はLL750BS3EWです。

年賀状作成時に数時間(一晩?)電源つけっ放しにして、朝起きたら起動しなくなっていました。電源ボタン押しても起動しないで、真っ暗のままでうんともすんとも言いません。電源ボタンは色が緑にかわります。

症状は同じですね。一通り、診断しますが復帰はありません。

LL750BS

しかしチップコンデンサには不良反応無し。

LL750BS

念のため交換してみるも改善無しです。ヒューズも切れません。

LL750BS

完全に手詰まりしましたが、運良く交換用のマザーボードを入手出来たので、今回は交換修理となりました。

LL750BS

う~ん、全然定番の故障ではなかったようです。

LL750BS

ありがとうございました。

※これは2014年1月の事例になります。

PC-LL750AS LL750/A 画面が映らない

PC-LL750AS6W

そして、PC-LL750AS6W。こちらは原因不明で直せず。

PC-LL750CS LL750/C 画面が映らない

LL750CS3EW

最後はPC-LL750CS3EWです。

原因がわからず、コンデンサ(不良反応無し)を大量に交換するも復帰ならず。

LL750CS3EW

何にも映りません…。

LL750CS3EW

無駄骨でした。

LL750CS3EW

同じタイプの基板でも、定番の故障など存在しなかったようです。

直る時よりも、直らない時の方が作業時間ははるかに長く、ダメージもでかい…痛めつけられました。

※これは2014年7月の事例になります。