マウスコンピューターのどでかい(でもやけに軽い)core-i5 ノートパソコン、LuvBook LB-D701Bです。
DCジャックのピンが無くなっていて通電できないということです。分解・ジャック交換、ひじょうに苦労させられたマシンでした。
裏蓋を開けると隙間からDCジャックの裏側を覗くことが出来ます。完全に貫通していますね。
内部から出てきたのはプラスチック片ひとつ。ピンはパソコン外に出てしまったようです。
ではでは、分解していきましょう。
底面、側面のネジを取り去り、ボディの隙間にヘラを入れていきます。ですが、中央奥で何かが止まっていて外れません。
どこをどう探しても見える部分にネジはありません。後は電源スイッチパネルかキーボードの下です。ですが、そのふたつ、外れるようには見えないんですよね。ボディと一体化している印象。
しかし、キーボードなどのケーブルを外さないと、ボトムケースを分離することが出来ません。という事は、やはり最低でもキーボードは外れるようです。しかし、外した光学ドライブの隙間から、指を入れて押し上げてもビクともしません。
わからない……
相当悩みました。バッテリーを外した部分にはたくさんのツメがあります。これも全てずらしました。ですが、糸口はここでした。そのツメ(10個くらい)をさらに深く押し込みます。すると…スイッチパネルが少し浮きました。
バチバチとツメを外して、取り外しに成功。画像の通り、一周がツメで囲まれています。
そしてキーボード、これもちょっと持ち上げたくらいでは外れません。上側からヘラを入れて、少し強引に持ち上げると…こちらもバチバチと音を立てて外れました。横と下、ツメです…
ボトムとパームレストも大量のツメで止まっており、この機種「ネジいらないんじゃ?」って思います。
キーボード下のネジ1本とケーブル類を外し、ようやくマザーボードが露出しました。さらにネジを数本外してマザーを抜き取ります。アルミのコンデンサが沢山付いていてデスクトップのマザーボードみたい。
やっとの思いでDCジャンクとご対面…ぐしゃぐしゃでした。
半田面はがっちりくっ付いています。
さぁ、ここからがさらに一苦労。どうやって、このジャックを取り外そうか?このジャックは使えませんが、今後、ジャックを再利用する修理もあると思うので、出来るだけジャックを壊さずに取る方法を考えてみます。
単純に5箇所の足を同時に暖めて、下に引っ張れば抜けそうですが、私には手が2本しかありません。ハンダゴテ2本で、5箇所の半田をすばやく順番に溶かし、すべてが熔けている状態でジャックを引っ張る。それでも引っ張る手が1本必要です。この修理時は私ひとり。
地道にひとつひとつ試していくことにしました。
半田吸い取り線。表面が少し取れただけで無意味でした。
ホットエアー(ノズル2mm)。半田が熔けません。
プローブで温度管理をしながら、かなりの高温まで試したのですが、まったく半田が溶ける気配無し。
ほとんど変わっていません。
写真は撮り忘れましたが、半田吸い取り機(電動のヤツ)も歯が立ちませんでした。
細いコテ先。全く熱が伝わらず。
もうヤケ気味。ピンバイスにドリル。多少削れるもののスルーホールの破損がちょっと怖いのでヤメ。
暴走してヒートガンまで持ち出しましたが、基板を壊してしまっては元も子もないので思いとどまりました(激しく加熱すると基板が曲がります)。
根本的に熱が基板やDCジャック、近くのパーツに流れてしまって半田を溶かすことが出来ません。圧倒的な熱量不足、ヒーターでも使って、全体を予備加熱しないと無理そうです。
ということで
……
あきらめてジャックを破壊しました。
さらに解体。ここからペンチで摘めるほどを残してカット。
やっと熱が逃げづらくなり、楽に取り外せました。
スルーホール内に残った半田は、ホットエアーの風量を上げて、反対側に流出させ吸い取りました。
注文しておいたDCジャック。型番などわかるはずもなく、少ない写真を頼りに注文したものです。到着前から、同じものではない事はわかっていましたので、すんなり収まるかどうか緊張の瞬間です。
ほっ。間隔はピッタリ。脚が長めですが、短いよりは良いでしょう。
半田を流し込みます。
位置も問題ありませんでした。
仮組みで常時通電を確認し、本組みです。内部・外部をきれいに掃除して修理完了となりました。
ありがとうございました。