TOSHIBA dynabook TX/64H、挙動がおかしく、リカバリを行ったところエラーが出て先に進めなくなってしまったそうです。
大手修理業者さんにて、HDDの交換修理をしたばかり。詳しい経緯は…
Windowsが起動しない症状が発生(メーカーのロゴ表示から先に進まない)。他社修理業者に依頼、送付した先では故障の症状が見られなかった(?)が、念の為にHDDを新品に交換して、手元に戻ってきたのが送付から1ヶ月後。PCを再度使用し始め、仕事用のCADソフトをインストールしようとした所、インストールの途中でエラーが出て完了出来ない。
データのバックアップを取ってからリカバリをしたところリカバリの途中でエラー発生。その後は「insert boot disk and press any key」のエラー。リカバリディスクは無いタイプなので、これ以上何も出来ず…。
リカバリは説明書通りに進めたのですが、何が悪かったのか分かりません。一応、前回の修理業者にも同様のメールをしているのですが、修理してすぐの故障なので、同じ所に再修理を出すのが不安で、こちらに問い合わせをしてみた次第です。
異常が見られないのに、ハードディスクを交換してしまうとは…到着した機体を見てみると、例の強制的に貼られてしまっている宣伝シールが(笑)
まず、ご依頼前の当方とお客様との問答は、
- CADソフトをインストールした時のエラーはどのようなものでしたか? → 「インストールを完了できませんでしたので終了します」みたいな感じでした
- リカバリ途中のエラーはどのようなものでしたか? → 「パーテーションの作成に失敗しました」だったと思います
- 別の業者さんでHDDを交換した際の元のHDDはありますか? → 幸い、返送して貰ったので手元に残っています
以上の3点、そして以下の考えを述べました。
まず、最初の質問の意図は、問題を修復した後、どこを以て修理完了とするか、CADソフトのインストールでエラーが発生したなら、そのソフトのインストールが完了すれば良し、と考えました(その後、CADソフトは、新規購入したパソコンにインストールしたため、この作業は必要無くなった、よってリカバリ完了を最終目的とした)。
2番目の質問。この「パーテーションの作成に失敗しました」は何度も遭遇している東芝のリカバリバグ?と思われるので、回避は可能なはず。最悪↓の作業が出来なくても、リカバリ領域からの初期化は可能と思われます。
最後の質問。交換前のハードディスクに「異常が見られない」と、先の業者さんが宣言されたようなので、このHDDを装着し、リカバリディスクを作成、現在のHDDの不具合が論理的なものであれば、単純にリカバリを掛ければ良い、との考えです。
ちなみに、前業者さんからの回答は、「前回と同様にHDDの交換になります」との内容でした…との事。何とも安易に、そしてハッキリと判断を下されましたね!どうもお客様の文面からは有償修理であることもうかがえたのですが、この修理を私に依頼して下さった理由が嬉しかった…「PERSIM様からの丁寧なご回答に魅かれましたので、修理をお願いしたいと思います」と。
さて、実機です。確かに起動できません。恐らくリカバリに失敗して、Cドライブは空っぽになっているのでしょう。
内蔵領域からリカバリを試みると、エラー「F3-FF00-0006」、「指定したパーティションのID取得に失敗しました
」。これは想定内です。
パーティション情報を修復すれば、内蔵領域からのリカバリも可能と思いましたが、いずれにしてもリカバリディスクは作っておきたいので、旧HDDを装着してみることにします。
旧HDDは250GB、新HDD500GBと容量が倍になっていました。そして、検査の結果、新旧共々不審な点は見られず、どっちも至って健康と判断しました。実際、古い方を装着すると普通に起動、リカバリディスクの作成も問題なく完了しました。
新HDDを戻して、リカバリディスクからの初期化を行います。
問題ありませんね。
リカバリ作業よりも、VISTAを最新のSP2まで持っていく方に時間を取られました。
一通りのストレステストを掛け問題が出ないことを確認して、修理完了となりました。旧HDDも利用は可能なので、USB外付けHDD化としての返却。
インストールに失敗したCADソフトがどのようなものかはわかりませんが、リカバリ失敗との関連は無いと思います。この記事を書いているのは、ブログをサボっていた関係上、修理の1年4ヶ月後。この間、特にご連絡を頂いていないので、現役で動いているものと勝手に推測します。
参考までに、当方でHDDに異常が無いと判断した場合は、交換のおすすめなどはせず、作成していなければリカバリディスクの作成と、定期的なバックアップを、とアドバイスする程度に留めています。