NEC LaVie、ファンは回るも画面が真っ暗ないつもの症状。見た目は系列と一緒ですが、PC-LL550KGは初めてですね。
簡易検査後、いつも通りリフロー処理していきます。
排気口にはホコリの壁。しかし、この程度のホコリでも壊れてしまうんですねぇ。
いつもの記事とダブりますので割愛します。修理完了。
これだけでは寂しいので、ほぼ同時進行の修理で直せなかった事例を紹介します。
□ LaVie LL370/RG、画面全体がドット絵のような症状です。外部出力も同様。
時折、タスクバーだけが真っ赤になったりします。
同機種の正常品液晶ユニットを繋いでみますが、症状変わらず。LCDやインバーターの故障ではないことがわかります。
チップセットの不良と判断するも、リフローでは改善されませんでした。チップの張り替えも考えましたが、安価な中古マザーが見つかったため、スピード優先でマザーボード交換修理としました。
□ LaVie LL550/RG、通電するが画面映らず。
リフロー後、直らず。怪しいと思われたチップコンデンサーをひとつ交換。仮組みでNECロゴが出現。
しかし、しかし、本組みすると起動せず。なんで~?再度、コンデンサーを交換しても2度とロゴは出ません。
たまたま、基板の反り具合で液晶に信号がいったのではないか、と想像しました。やはりチップセットが疑わしい。
AMDチップセットの貼り直しを行います。一旦剥がして、チップの半田を除去、リボールしました。
半田ボールは0.5mmのものを使います。
母体側もBGA用のフラックスを使って清掃します。パッドを剥がさないように細心の注意を必要とする作業です。
ホットエアーでリフロー実装後、症状変わらず…。チップセット自体が逝っちゃってる可能性もあります。正常なチップセットを取り寄せるか、とも考えましたが、そこまでいくと成功報酬では出来ません。
さー、どうしましょ。お客様と相談中、状態の良さそうなジャンク品を発見。即買いしました。
到着。予想した通り、分解歴の無いパソコンが届きました。ハードディスクはありませんがBIOSは表示されます。
結局、このマザーボードを移植して修理完了となりました。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。