GATEWAYのWindows7機、NV5900-56Kです。
ピカピカのノートパソコンですが、電源ボタンを押しても、何の反応もありません。
通電はしているようで、バッテリーの充電LEDが点灯していますね。
どこで電圧が絶たれているのか、解体して診断していきます。
キーボードを外すと、電源スイッチから来ていると思われるコネクタを発見。ショートさせてみましょう。
おっと、いきなり電源が入りました!
電源ボタンは右側ヒンジに格納されています。SONY機でよく見る構造ですね。
この部分の内部を見るには、液晶パネルユニットを分離せねばなりません。
スイッチとコネクタの位置関係です。この間のどこかで断線しているはずです。
カバーを取ります。
スイッチ基板の取り出し。タクトスイッチ自体の導通は正常でした。
となると、やはりケーブルのどこかが断線している…。
基板側コネクタには断線無し。このあと、このオス側にテスターを当て、スイッチを押しながら、ケーブルのあちこちをいじくり回し、どこをいじれば導通するのかを地道に検証していきます。しかし、全く導通反応が出ません。
こちらはスイッチ基板側のコネクタ。よく見ると、よーく見ると…コードが1本しかありません。
パネルの開閉時に圧力が掛かり、プッツンしてしまったようです。
もう1本もそのうち切れてしまう可能性があるため、2本とも半田で繋ぎ直します。
まず1本。
2本目。
予め通しておいた収縮チューブを熱して耐久性をUPしておきます。
しっかり導通反応が出ました。
コネクタの付け根部分も脆そう…ホットボンドで基板に固定しておきましょう。
この基板とバネ、スイッチを入れ込むのが結構面倒でした。
仮組みで起動を確認しました。
パネルの開閉を繰り返し、補強した部分に圧力が掛からないか何度も確認します。多少遊びを持たせてあるので、耐久性に関しては大丈夫だと思います。
さて、本組み後の起動…ブルースクリーンが発生。
メモリーを交換すると起動、このメモリーは新品とのこと、初期不良のようです。
付いていたハードディスクもこの機種のものでは無いようで、起動出来ず。
電源が正常に入ることが修理目的なので、Linuxでの起動確認で完了としました。
デザイン重視の電源ボタン、内部の造りもしっかりと設計してもらいたいものです。