EPSON S-150P 電源入らず スイッチケーブル修復

S-150P

EPSON S-150Pです。以前同じEPSONのNA801を修理させて頂いたお客様。

XP機ですが、遊び心が出てきてしまい…ご依頼内容は…

実は、放って有ったEpsonDirectのEdicube S-150P(Centrino搭載初代機)をいじくり始めてしまいました。カタログ仕様では最大搭載メモリー1GBと言うことで、ずーっと512MBのメモリーを2枚仕様で使っていました。ネットの古記事で1GBメモリーに交換して、1.5GBで使用していた方の話を見つけ、興味を覚えてバルク品の1GBメモリーを入手して交換。

ここまでは良かったのです。その後メモリスロットカバーのねじ止めのところで、片側がどうにも狭い場所で締め難く、ネジがPC内部(基板の下側)に落ちてしまいました。このネジを取り出すのに四苦八苦しているうちに、電源スイッチと基板を繋ぐケーブルが基板側のソケットから抜けてしまい、復帰できない状況です。

差込直しを試みましたが、ケーブル自体が非常に薄くかつ幅狭のもので、受け側のソケットには小さなストッパではめ込む形式で、私には旨く出来ません。因みに、ケーブルをソケットの端子にあてがって電源を入れると問題なく起動します。何とか貴方にて、電源スイッチケーブルの復帰修理が出来ないかとお願いする次第です。

了解しました。チャレンジしてみます。

実機を確認すると、フラットケーブルのマザーボード側、何本かの端子が捲れてしまっていました。

S-150P

コネクタのストッパーは、外れてしまっただけで、うまくはめ込めば大丈夫そうです。

S-150P

こちらはスイッチパネル側。マザー側の端子には、矢印部分の青いシートがありません。

S-150P

この挿入時にアシストしてくれるシートが無いため(いつ無くなってしまったのかは不明だそうです)、圧着が弱く、通電していない様子です。ちょっと厚めのテープを貼ってみました。

S-150P

うーん、これでも圧着不足。通電しません。

S-150P

フムフム、ではこうしましょう。パネル側の青いシートを少し別けていただき、

S-150P

基板側へ移植します。

S-150P

そしてコレが重要です→パネル側・基板側を入れ替えてフラットケーブルを装着します。これで基板側の端子は新品同様という事になります。

S-150P

恐らく、基板側の端子は今後も抜き差しすることがあるでしょう。そのための配慮になります。

S-150P

導通・起動を確認しました。

S-150P

まだまだ遊べますね。

S-150P

お客様より。

ケーブルを逆にして、何とか復帰して頂いた様で、改めて何とか直してしまう、貴方のお手並みに恐れ入りました(それ以前に、手先が不器用な私には、とても出来ない話なので、感心するばかりです)。お陰さまで、長年放っていたS-150Pですが、復活計画の手入れをボチボチ始めてます。

ありがとうございました。楽しいPCライフを!