DELLのInspiron 530、Windows VISTA機です。
電源ボタンを押しても、全く電源が入りません。一時はマザーボード不良と診断しかけた、危なかった例です。
DellのInspiron530というデスクトップPCなのですが、二年ほど押入れに閉まっていて、久しぶり動かそうと思ったら電源が入らない状態です。
まずは内部のホコリが酷かったので、清掃してから診断に入ります。
マザーボードの通電ランプは点灯しています。しかし、電源は入りません。外せるものは外し、電源ユニットを交換しても、症状に変化はありません。
こりゃ、マザーボードの故障かな…そう思いかけていました。コネクタ類を外して検査、そうだそうだ、電源ケーブルの断線もあるため、基板上のピンをショートさせて、直接電源を入れてみよう。どのピンが電源なのか調べるために、ケースの中に頭を突っ込み、ケーブルの元を辿ってみると…
なんじゃ!思いっきり切れてるじゃないですか!
ピンをショートさせると電源が入りました。とほほ…ここまで掛けた時間は…。
スイッチ部分です。電源を入れるためのコード、端子部分からポッキリ折れています。
ケーブル一式を取り外しました。
さらにその内部にスイッチ本体があります(黒い固まりの中です)。
折れた端子部分は幅約1mm。接点が無いに等しく、再半田をしても、スイッチのケースに収める時にポロリと取れてしまうこと3回。ツメで固定するので、入れ方がすごく難しい。
4度目、元の端子部分を削り、少し頑丈に半田付け出来ました。
そーっと、組み上げ、何とか修理が完了しました。それにしても、なんてもろい配線なんだろうか…。
診断を開始する際、この電源ボタン裏側が前方に見える状態で置いていれば、一発で断線に気づいた可能性があります。スイッチから最も近い部分に原因があったとは…灯台下暗し。