NEC LaVie LL730/TG(PC-LL730TG)、キレイなWindows VISTA機です。
関係ないんですが、16inchワイド…このパネル欲しい(ゴクリ)。さて、ご依頼時の症状は…
Cドライブ容量不足が頻繁に出て、クリーンアップを繰り返ししていました。検索をしていたところ、急に固まりCtrl+Alt+Delがきかず強制終了。NECロゴ後、黒くなり矢印しかでなくなりました。NECの故障診断を一通りやりましたが解決できず、ハードディスクORマザーボード故障の診断結果がでました。故障は初めてです。
その他、受け取り時に、画面が上下2分割されるとも伺っていました。いったいどうなっているのか!?
電源を入れ、判明しました、2分割↓。ハードディスクが勝手に再セットアップ画面に進もうとしているようです。しかし…このマウスポインタのみ状態から先へ進む気配はありません。
セーフモードでは、黒画面にマウスポインタのみ。スタートアップ修復もWindowsを見つけることが出来ません。
HDDを取り出して、検査してみます。容量は320GBでした。
メンテマシンに繋ぐと、スキャン及び修復を要求されます。要求は3つで、スキャンが2つ、フォーマットが1つ。運悪く、そのフォーマット要求が元のCドライブ、OSがあるパーティションでした。
ひとまず、要求には応じず、SMART情報を見てみます。代替処理保留中セクタがありますね。
試しにスキャンを掛けてみると、18個処理したところで止まっている様子。やめ。
ツールを使ってドライブマップを見てみると、ディスクの先頭から2.4GBあたりに不良セクタの大群有り。修復を試みると、ほぼ先頭付近に固まった129個の不良セクタを回復、148GBあたりにリードエラーが発生しているセクタの塊が11個(これがどう影響するか…)。
修復が終わったHDDを戻し、電源投入。さぁ、くるかっ?
変わんねっ↓しかし…
しばらくすると再セットアップ画面に移行しました。一歩前進。
試しにシステムの復元を掛けてみると…
Roxio Instant Restoreがシステムにインストールされていないため云々…なんじゃそりゃ。
再度システム回復オプションを試します。すると今度はOSを発見し、スタートアップ修復が掛かりました。
そして修復が完了。
再起動を掛けると、チェックディスクが走り出し…
起動したぞっ!(キャー)
代替処理待ちのセクタに変化は無いことから、ハードディスク交換を提案しました。
クローン化を行っていますので、今まで通りお使い頂けます。
ついでにファンの排気口も清掃しておきましょう。
話は変わって、同時にご依頼頂いた、外付けハードディスク(HD-PCT1TU3)の検査。こちらはお嬢様のものとの事ですが、全く認識しないそうです。
確かに認識せず。解体して直接HDDを別のパソコンに繋いでも完全に反応が無い状態。こちらは当方では手が出ません。
基板自体は生きているようなので、
LL730/TGから取り外した、劣化HDDを替わりに内蔵します。
信頼性は低いですが、バックアップ用にでも使って下さい。
実はリカバリディスクが作成してあり、データは消えても構わないという事前承諾を得ていました。それをしてしまえば簡単でしたが、今回は良い結果が出せたと思います。
Cドライブの空きはわずか280MB。テンポラリファイルを消したり、仮想メモリをCドライブからDドライブへ移動、それでも空き領域は3.5GB。
返却後に、不要なファイルを消すか、データをDドライブへ移動してもらうようお伝えし、引き渡しとなりました。
ありがとうございました。