ASUSのWindows7機、UL20FTです。
ACアダプターのプラグを差す部分、DCジャックのピンが折れてしまい、修復可能かとのお問い合わせ。
ACアダプタのパソコン側差込部、すなわちDCジャックのピンのような出っ張った部分が突然折れてしまい、ACアダプタによる充電ができなくなりました。メーカー修理に出したところ、マザーボードごと交換が必要で、自損扱いのため、保証対象外とのことでした。パソコンは今のところ、バッテリ駆動で何とか起動しますが、バッテリがなくなり次第、起動しなくなると思われます。
なるほど、メーカーではマザーボード交換。ということは、DCジャックはマザーボードに直付けされていると判断出来ます。DCジャックがケーブルを介して、マザーボードに繋がっている場合は、単純に部品差し替えで済むので楽なのですが…。
↓ポッキリ折れています。
中身は当然、空です。
長くなるので、解体作業は飛ばします。やはりDCジャックは基板直付け、基板右上角です。
基板取り出しが結構面倒な機種でした。ちょっと異形なマザーボードです。
この角っこのがDCジャックになります。
裏側。半田箇所は5カ所ですね。
半田ごてを駆使して、取り外しました。
さて、問題はここからです。これと同じジャックを探し出さなければなりません。ジャック本体には型番のような数字の刻印がありますが、全くあてになりません。
ではどうやって見つけるか…見た目だけです。国内には当然無し。海外サイトで数百枚の画像を見たでしょうか…しかし、この5本足のDCジャックがどうしても見つからない…。5日目、これはいけるかもとおぼしき1個の部品を発見。合いそうなのはコレ唯一です。
お客様に画像を送り、似ていませんか?と質問、了解を得て、輸入に踏み切りました。
着荷。に、似ている…。
ピン径、電圧も大丈夫。あとは基板のスルーホールにうまく収まるか…です。
ピッタリでした。そして半田の流し込み。
まるで昔からここが自分の場所であるかのように、堂々と鎮座する新米DCジャック。
バッテリーを付けて動作確認してみましょう。
充電のLEDが点灯しました。
起動テスト。
最後の確認点は、組み上げ後、筐体の穴の中央にピンが位置しているか…ど真ん中でした。ほっ。
Windowsも正常に起動しました。
DCジャックの断線修理はログインする必要が無いため、ここまでで修理完了となります。
正直、マザーボード交換は覚悟していたため、このようにお安く修理して頂けて、PERSIMさんに修理をお願いして本当に良かったと思っております。得体の知れないメーカーのPCでも迅速に修理して頂けるPERSIMさんの技術に感嘆致しました。
ピン1本のために、高額なマザーボード交換を避けられたのは本当に良かったと思います。技術というのは大げさですが、それよりも、同型のDCジャックを探し当てる作業、今回はこっちの方が大変でした。