同じ型のNEC LaVieが2台。似たような症状、故障箇所は全く同じ部分でした。
まず、PC-GL70ZV6YE(GL70ZV/6E)です。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。
電源を入れてもBIOS起動直後に再起動がかかってしまう。NECのロゴも表示されず。再起動がかかるタイミングはBIOSの初期メッセージ(CPUの型番などが表示されるタイミング)よりも前で、本当に電源を入れた直後。一瞬画面背景が白くなったと思ったらすぐに再起動。
確かにチカチカッっと画面がフラッシュし、再起動が掛かります。
診断は画像左から。メモリー、CPU、チップセット(グラフィック内蔵)の順になります。
グラフィックチップの故障を特定、チップのリボール修理となりました。
組み上げ後、CPU・RM-70の温度が高すぎる。起動時75℃まで上がり、その後の放置状態でも65℃近辺を行ったり来たり。
折角修理したチップセットがCPUの熱を拾い、巻き添え・再発という危険があります。同じデュアルコアのQL-60への換装を強くお勧めしました。
CPU換装後。あきらかに温度が低いです。
発熱が高く、再発で苦労した経験から、冷却用ヒートシンクをCPUとチップセットで共有している場合、このRM-70に限らず、AMDのUltraとか付くCPUでのリボール修理はお断りする場合もあります。
Windows7にアップグレードされています。長生きしてもらいたいものです。
続いて、LaVie LN500/R(PC-LN500RG)です。
こちらはメモリー増設後、突然の不具合に見舞われてしまったようです。
メモリを増設したところ、起ち上がらず、メモリを元に戻しても状況が変わりません。電源を入れるとCDドライブにアクセスをくり返す。ディスプレイは点滅を繰り返す。電源ボタンが数回点滅したあと、自動的に電源オフに。すぐその後、起ち上がり同じことの繰り返し。
画面がチカチカとフラッシュした後、電源が落ち、再起動。そしてそれを延々と勝手に繰り返します。
診断でチップセットの半田不良を特定。メモリー増設とは直接の因果関係はありませんが、裏蓋を外したことにより、テンションの掛かっていた壊れかけのチップセットに微妙な影響を与えてしまったのでは、と考えます。
ご依頼はチップの再実装修理。解体して、マザーボードを実装会社へ送り込みます。
蘇りました。
お客様より。
今回修理してもらったPCは、国内メーカーのNEC製で安価だったので購入したのですが、こんな事になるとは思ってもみませんでした。今回、御社の事をWebで見つけられなかったら、他社の修理代金の高さから、廃棄して買い替えも検討していたくらいです。今回は本当にありがとうございました。
お役に立てて良かったです。こちらこそ、ありがとうございました。※こちらの機種の実際の修理時期は1月でした
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。