GATEWAYのハイスペックAVノート、P6861jFX。5台目です。
当ブログをごらんいただき、お電話下さいました。画面は全く映っていないか、外部出力で表示は出来るか、の2点をご確認いただき、再度のご連絡待ちとなりました。
後日、お電話をいただき、画面は薄っすらと見えているとの事。いままでの修理事例とは違います。
さらに外部出力もあるそうです。この2点が確認できれば、バックライト切れかインバーターの故障の可能性があります、と前回お伝えしてありました。そこで、パソコンに詳しいご友人に見てもらうと、インバーターは正常なので、マザーボード側の故障ではないかと言われたそうです。
とりあえず、診断をお受けし、PCを送っていただきました。
実を言うと、インバーターかバックライト、及びそこに関わる配線の不具合で間違いないだろう、とふんでおりました(ご友人の方、申し訳ありません…)。
さて、到着後の診断です。確かに画面にはうっすらとデスクトップが映っています。VGA出力では綺麗に表示。ですが、外部映像の出方がまちまちです。Vistaのロゴあたり、ロゴが消えた後など。BIOSには入れません。何かがおかしいです。そしてパソコン内部からはカラカラと何かが転がっている音…。
独自の手作り検査部品を使って液晶回りの検査をしてみますが、どうやらインバーター周りは正常のようです。マザー側のヒューズ切れでしょうか。
分解しましょう。
おっと、ファンには結構なホコリが溜まっていて冷却の邪魔をしています。いつものBGA半田不良の匂いがしてきました。
GPUは「私は何も知りません」といった顔で鎮座しています。
結論。上記GPU、nVIDIAのチップ不良でした。リフローでロゴ復活。
あるんですね。こういう事。このGPUというものは様々な故障具合を見せてくれます。
そして、内部でしていたカラカラ音。見てください…5つもこんなのが出てきました。
何これ?どこの部品なのかさっぱりわかりません。よーく確認した結果、判明しました。PCカードスロットの奥の方が破壊されていました。このスロット、基板には裏返しで実装されているので気付きませんでした。それにしても、よくマザー上でショートしなかったな…
ファンを清掃して組み立てます。
グラフィックドライバを最新版に更新して、2日間のストレステスト。やはりGPUの発熱・再発が心配な機種ですが、とりあえずは延命になったはずです。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。