東芝の dynabook Satellite TXW/69AW、画面が映らず起動しない状態です。
グラフィック強化モデルとの位置づけ、GPUはnVIDIAが搭載されています。ご依頼は、チップのリボールと再実装。
ホームページによく紹介されている、電源は入るが画面には何も表示されないという症状です。前兆としては1ヶ月ほど前から画面の色が変色と砂嵐のようなチラツキをしていました。
映像の変色に砂嵐、やはりグラフィックチップの半田不良の線が濃厚です。
天板はおしゃれなブルー。
ばらします。
さらにばらします。
この冷却ファンユニットの下にGPUがありそうですね。
溜まったホコリがすごいことになっています。
GPUは取り外し可能なカード式になっていました。
診断加熱で画面表示が復帰。
リワークのため、基板を実装会社へ発送します。
このGPU用のヒートシンク、ファンの風による冷却の恩恵を全く受けない構造になっています。風はCPU側のフィンのみに当たります。これでは、冷却不足で故障してもしょうが無いのでは?と思っていたら…
よく観察してみると、ヒートパイプをメインカバーの裏側に密着させて冷却していたんですね。
さて、回収した基板ですが、何も映らない状態に戻っていました。再実装失敗…。
前記事同様、GPUカードの輸入に切り替えました。
表裏のメモリーチップには放熱シート、GPUには銅板を付与して冷却対策をします。
こんな感じ。
輸入基板ということで、動作確認が取れるまでは気が気でありません。
無事に動作が確認出来ましたので、ストレステストを行い、修理完了とします。
再実装修理よりも、基板交換の方が安く済むのですが、輸入品は初期不良以外、保証が無いに等しいので最後の手段としています。