TOSHIBA Qosmio G10/390LSR、XP機です。
古い機種でグラフィックの持病持ち、元々GPUのリボール・再実装のご依頼でしたが…
冷えているときは正常なのですが、使っているうちに縦筋が入ったり色合いが変わり始めます。
本体到着後、起動させてみると正常に動作しました。「冷えている時は正常」とのこと、DVDを再生したり、放置したり、数時間経過したところで不具合が出ました。
LCD左端が赤くなり、マウスポインタや、特定の場所が赤くにじむような現象です。GPUを加熱処理して、この症状が再発するか診断します。
メーカーにて、対策品の新GPU搭載マザーボードに交換された経緯あり。ホコリはほとんど無くても、同様のグラフィック不良を起こしてしまったことになります。
チューナー周りの配線が複雑で分解にも一苦労。
マザーボードの取り出しにものすごく時間がかかります。赤枠が問題のGPU。
修理箇所は、nVIDIAのグラフィックチップです。
リフロー加熱後、同様の症状が出ないか、長い時間を掛けてテストします。いつまで待っても問題は出ません。修復したチップの半田が原因であれば、1、2日のテストでは問題が出ないでしょう。
本来はここまでが診断。チップの半田不良と特定しましたので、チップをリボール後、再実装という流れになるのですが、今回は比較的症状が軽い事、古いチップなので施工中のチップ死というリスクがあること、諸々を踏まえて加熱処理のみの安価な修理方法を提案、ご承諾いただきました。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。