DELL Studio 1536 画面が映らない リフロー・リボール修理 3台

Studio 1536

DELL Studio 1536、電源を入れても、画面には何も映らない症状の修理事例。

チップセットはAMD、リフロー加熱修理が2台、新品チップ載せ替えが1台です。3台目はものすごく厄介な修理となりました。

DELL Studio 1536 チップセットリフロー修理 2台

★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。

たまたま同じ週に重なりました。色違い、CPUも違います。性能差は体感できるのかわかりませんが、修理後の発熱面では大きな温度差が出ました。

Studio 1536

底一面がカバーになっています。

Studio 1536

チップ類へのアクセスも楽ちんで、診断もやりやすい。メモリー、CPUの順に交換テスト。表示が復帰しなければ、AMDのチップセットを診断加熱することになります。

Studio 1536

診断で画面の表示を確認。バラして本加熱します。

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修理後の温度測定。それぞれのCPU、AthlonとTurion、15~20℃も温度差があります。このCPUの熱はヒートパイプを伝って、修理したチップセットに影響を与えますので、当然温度が低い方が再発する可能性が少なくなりますね。

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ストレステストを終えて修理完了とします。

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GPU・グラフィックチップのリフロー修理は-円~-円です。

DELL Studio 1536 チップセット新品換装修理

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こちらはかなり苦労しました。

電源ボタンを押すと電源ボタンは光るが立ち上がりません。電源ボタンが光ったまましばらく(15分くらい)放置して、電源を入れなおすと立ち上がります。

別機種の記事で書いた記憶がありますが、画面が映らない状態で電源を入れっぱなしにし、無理矢理暖めて起動させるのは、症状がドンドン悪化するだけです。チップの劣化、CPUの劣化など…実際そのようになってしまったわけですが…。

診断順序は上記同様、チップセットの加熱で表示が復帰しました。

Studio 1536

バラします。

Studio 1536

マザーボードを取り出し、実装会社へ。

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チップのリボール・再実装後の起動1発目。ブルースクリーンが出ました。その後は起ち上がり、様子見。冷えてから再度電源を入れると何も映りません。う~む、チップの劣化か…新品へ交換を提案しました。

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チップを載せ替え、改めてストレステスト。テストは無事に乗り越えましたが、不安な点があります。CPUの温度は平常時でも70~80℃、そして突然CPU負荷100%になったりして異常発熱します。この使用率100%になるのは、お客様も気付いていたそうです。何かおかしい…。

そして翌日、冷え切った状態で起動を試みると、画面が映らないということに!すぐに再起動すると正常起動します。修理前はすぐに再起動しても、起ち上がることはなかったので、症状は変化しています。

CPUを交換してみます。上の記事で温度の低かったQL-60に。長時間動作、数時間置きの起動でも何も問題が出ません。CPUも調子が悪かったようです。

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念入りな動作確認にも時間を取られ、修理完了まで2週間ほど時間が掛かってしまいました。

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発熱というのは、様々な箇所に悪影響を及ぼしますので、画面が映らないなどの症状が出ましたら、早めの対処をおすすめします。

★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。