MouseComputerのノートPC、P53INです。XPのロゴが出た後、画面は嵐状態。起動音は聞こえます。
PCデポで診察してもらったところ、マザーボード交換で5万円以上の見積もり。後述しますが、相変わらずいい加減な診断です。
お預かり後、一通りの検査を終えてグラフィックチップの半田不良と判断しました。
このマシン、裏蓋を開けると、CPU、メモリー、ファン、ヒートシンク、グラフィック、全てにアクセスできます。
グラフィックはPCIカードで、マザーボードと分離構造です。
デポさん、外部出力試しただけで開けてないでしょ?開けたとしても気付いてないでしょ?マザーボードを交換しても直りませんよ。それともPCIカードの交換で5,6万?
nVIDIAのチップをリフロー後、仮組みでロゴが出ましたので、ファンを清掃して組み立てていきます。
ここから肝心のストレステストに入ります。
それにしても凄い発熱。GPUも高温ですが、CPUがすごい。93℃くらいまで上がります。そして一度温まると、なかなか冷えない…。テスト後、10分経ってもファンは全開で回っています。冷却の設計に問題ありですね。後日談ですが、お客様は今まで発熱での強制シャットダウンを何回か経験しているそうです。
FurMarkでのテスト。さらに熱い!
何か手はないか…。ヒートパイプに銅板を密着させて固定してみましょう。0.5mm厚、2.5cm×10cmを2枚ほどくっ付けてみます。テスト…温度の上昇は緩やかになりましたが、負荷を10分も掛けていると全く意味を成しません。熱すぎです(笑)ここに熱を逃がしても、小さなファン一個の冷却では限界なんでしょうね。
まぁ、無いよりはマシ程度ですが装着して修理完了とさせていただきました。再発しそうな気がしてなりませんが、延命ということでご了承いただきました。ノートの下に置く冷却台のファンに期待です。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。