DELLのStudio 17 1749、CPU換装のため、何度も分解するうちに液晶パネルとマザーボードを繋ぐケーブルのコネクタを破損してしまったかも、とのことです。
到着後の第一投、画面表示が無く、ビープ音が7回(その後は6回の時も)。調べて見るとプロセッサーに関するエラーの可能性があるようです。
分解していきます。お客様によると、外部出力も無し。グラフィック不良も視野に入れなくてはなりません。
金属のコネクタは少し歪んでいますが、壊れているようには見えません。カチッとはまります。
さらにバラして内部を確認することにします。
マザーボードを取り出しました。
CPUとATIのグラフィックチップです。
まずはCPUを交換してみます。
仮組みで動作確認。何も映りませんね。しかし、ビープ音は消えています。
次にGPUを診断加熱します。
VGAでの外部出力が確認出来ました。しかし、依然としてLCDには何も反応がありません。
お客様の言うとおり、やはりコネクタの破損でしょうか。恐る恐るコネクタの金属部分を開けてみると…うわっ、こりゃだめだ。
ボロボロです。ほとんどの配線が抜けてしまっています。修復不能です。
LCDケーブルを海外へ発注。
先方からのメール「LCDの解像度を教えてくれ」。そうか、BTOにより、パネルの解像度を選べるパソコン、確認してみるとフルHDのパネルでした。連絡。
その後、先方から「ケーブルの型番を教えろ」とメール。急いで分解して型番を連絡する。
少し心配になり、追加で型番の画像を送る。
返事 「OK! I know. And my product images are the same.」
(大丈夫、わかっている。それは私が持っている商品と同じものだ。)
うーん、まだ不安。種類があるということは、間違ったものが送られてくる可能性が多々あります(多く経験しています)。この後、ケーブルやコネクタの写真をバシバシ撮り、7枚もの添付画像を一方的に送付しました。
しつこすぎたのか、返事が短い 「OK ! I know. Thanks!」
(大丈夫だって!私にはわかっているんだ。心配するな。もぅいいよ、ありがとう)
後は到着を待つだけ。そして届きました。
ものはUSED、大丈夫だろうか…
映りました。
CPUは元に戻してもビープ音が出ない、GPUはリフロー処理を施工。
時間が掛かりましたが修理完了となりました。ありがとうございました。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。