MouseComputerのZ37Sという機種が2台同時に入ってきました。
画面分割・縦縞、症状は別々ですが、どちらもnVIDIAのグラフィックチップ半田不良でした。
MouseComputer Z37S 画面が6分割
1台目。最初のお問い合わせは3月でした。約4ヶ月経過してからのご依頼、その間、何があったのしょうか…これはお聞きせねばなりません。
自分で数回熱処理しました。すぐに同じ症状が出るため自分では諦めた次第です。
やってしまいましたか…。チップや基板の状態によっては、修理をお断りする場合もあります。今回は保証無しでも良い、とのことで(実際は期間を短くしました)引き受けました。
底面全部がカバーになっています。
ヒートシンクを外すとすぐにGPUが顔を出します。これはやってみたくなると思いますが、こらえて下さい。
粘り気の弱いグリスがべたべたに塗られていました。最も苦手な部類のグリス、気付かないうちに手のどこかに付こうものなら、無意識にデスク上のあちこちを汚してしまう危険があります。しかも緩いため拭き取りづらい。
診断加熱で正常表示を確認。チップは生きているようです。
それにしてもマザーボード取り出しに手間の掛かる機種です。
MouseComputer Z37S 画面に無数の縦縞
2台目です。
電源投入時画面が真っ白でウィンドウズが立ち上がらない。別の修理業者にて修理に出し、液晶交換いたしましたが症状が改善されず基板が原因の可能性があるとのことでした。
表示を確認してみると、白っぽい画面に無数の縦縞が確認できました。Windowsは起ち上がりません。液晶の不具合ではないとの情報、GPUを加熱してみます。
正常に表示されました。
2回目はスケッチがあるので、分解作業が数倍早い!
2枚まとめてBGA実装工場でのマザーボードリワークになります。
回収した基板で正常動作を確認。片方はVista、もう一方は7でした。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。