SOTECの一体型パソコン、E701B3です。当方で受け入れ可能なギリギリの大きさのPCです。
購入は2009年とのこと。わずか3年で壊れてしまったことになります。お客様によると…
電源ボタンを押してもケーブルを抜き差ししても、うんともすんとも反応をしない状態になってしまいました。コードとコンセントを抜いて時間をおいてみたり、見える場所のホコリを除いてみたりはしたのですが、改善はされませんでした。
到着後、すぐにわかりました。「匂い」です。コンデンサ不良の独特な匂い、どこかが漏っていると予想しました。
まずは裏蓋を外して内部を確認、また、匂いの元部分を嗅ぎ分けてみましょう(笑
グラフィックはnVIDIA、念のためファンのホコリを確認します。
おーっと、結構なホコリが張り付いています。
こんなに取れました。GPUは大丈夫なのでしょうか…
匂いの元は電源ユニットのようです。電源は更にカバーを外さないと露出させることが出来ません。
筐体の隙間にヘラを差し込んで、ツメをパキパキと外していきます。
電源ユニットが現れました。
こんな電源です。臭いです。
開封してみると…
写真左上、右下の3本が頭もっこしでした。汎用ATX電源へ交換可能な場合は、開封もせずに取り替えてしまいますが、今回は特殊電源のため、修理することにします。
コンデンサ交換のために基板を外しました。
まずは頭部の膨らんだ3本を国産コンデンサに交換。電源を入れてみます。
動きましたね。3つのファンがブンブン回っています。
同一メーカーの残り5本も交換しておきます。
交換完了です。
逆の手順で組み上げます。nVIDIAのグラフィックチップが故障していない事を祈りながら…
無事に起動しました。
ストレステストをパスして修理完了。幸いグラフィックチップは無事でしたが、ホコリ除去のメンテナンス面に何か工夫が欲しいと思わせる1台でした。
※現在液晶一体型パソコンの電源、マザーボード、液晶修理は行っておりません