HP pavilion dv9000が2台、同じお客様からGPU再実装修理のご依頼です。
2台ともヤフオクで入手されたとのこと、現状はどちらも画面表示不良です。今回は、修理完了後にファン付きの冷却台の効果があるのか検証してみました。
こちらは1台目。縦縞模様で、ブルースクリーン、再起動という不具合。
2台目。画面表示が全くありません。
解体していくと、コネクタなど所々に破損がありました。そしてこのてんこ盛りのシリコングリス。
2台目も同様にこの大盛りグリス。同じ出品者か?
フラックスが流れ出て、汚れまくったGPU周り。
どうやら、2台ともGPUを加熱して一時的に復帰したものを掴まされてしまったようです。
当方の仮リフローで、グラフィックの正常表示を確認。
基板はGPUのリワークとなります。
回収した基板で組み上げ。2台ともWindows 7がインストールされています。
いつかテストに使おうと買ってあった冷却台を開封しました(新品です)。
本体裏の吸気ダクトに位置を合わせて、3つのファンを固定します。
表から見るとこんな感じ。
大きさはぴったりです。
さぁ、効果は?
GPUの温度を最大まで上げるため、3Dのストレスソフトを使用して、GPUロード100%状態を維持します。それぞれ約15分ほど負荷を掛けた状態の比較です。
1台目、ファン無しでは90℃と大変な温度になっています(通常の使用ではこのような温度にはなりません)。冷却台使用では79℃。マイナス11℃です。効果アリ。
2台目、こちらは最高で80℃。同じPCでも個体差があります。冷却台使用時は76℃。若干の効果が見られます。当然ですが、元の温度が高いほど効果を実感できますね。
最低温度が上下近いことから、同じ条件で負荷掛けをスタートしているのがわかると思います。
効果はあると感じましたが、この台、傾斜がすごい(^^; 興味ある方は買ってみて下さい。4,000円くらいだったと思います。
お客様がこの台を譲って欲しいと要望されましたので、一緒にお送りしました。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。