TOSHIBA Dynabook TX/66C、TX/66E、TXシリーズの起動不良の修理挑戦が続きました。
直せなかったものもありますが、一通り紹介してみます。
Dynabook TX/66C ACアダプターでは起動しない、フリーズする
TX/66C、AX・TXシリーズ特有の不具合、バッテリーでは正常動作、ACを挿すとフリーズするという症状。
理屈はわかりませんが、CPU裏のプロードライザ(NEC TOKIN 0E128)を交換すると直ることが多いようです。
今回はあっさり復帰。あえて動作の軽いXPを入れているそうです。
Dynabook TX/66C 表示が乱れて起動しない、フリーズする
上記と同じTX/66C、こちらはバッテリー、AC、どちらでも正常起動できません。
BIOS操作時は正常なんですが、OS起動直後に激しく縦ラインが入ります。そのままフリーズ。
CDブートのLinux系OSでも、起動しかけて画面が大荒れ、フリーズしてしまいます。液晶ユニットごと交換してみましたが、症状は変わらず。
チップコンデンサの導通も皆無で原因がわかりません。
グラフィックはIntelのチップセットに内蔵。このチップセットでnVIDIAやAMDに良くあるGPU半田不良には出会ったことはありません。しかし、原因はここしか考えらないので、リフローや再実装まで試しました。結果は×。
結局マザーボード交換という不本意な修理となりました。
Dynabook TX/66E 起動が不安定、電源が落ちる オチ付き
こちらはTX66EBL、かなり調子が悪いようです。
起動は出来ますが、デスクトップ画面が表示された後、調子良ければ30分、悪くて数秒で電源が落ちます…
お話を聞く限り、ホコリの蓄積による熱暴走では?と考えていました。
到着したパソコンを取り出すと、バッテリーが付いていません。普段からバッテリーを外されているとの事でした。
当方にあったバッテリーを装着して起動を確認します。コレまたきましたね。バッテリーで起動後、ACプラグを挿すと電源が落ちます。
今まで直してきたものは、ACを挿すとフリーズしていました。これは挿した瞬間、電源が「バツンッ」と切れます。心臓に良くない…。
ネットで検索すると、この症状もプロードライザの交換で直ったとの記事がありました。とりあえず分解してみましょう。
ファンにはホコリが絡みついていました。外してみます。
おー、すごいホコリ。
それでもあなたは熱暴走ではないのですね。
疑いのあるコンデンサを交換してみましたが、改善には至りません。
やはりコレなのか。TX66Eのプロードライザは、0E907です。
ケースを破壊してみます。むむ、角の一部が焼けています。
交換後、おっ、ACで起動したと思いきや…
直後にフリーズ。
バッテリーでは正常起動。
結局、プロードライザを3つムダにしてギブアップ。
最終的にはマザーボード交換を提案しましたが、ずいぶん長くお待たせしてしまった結果、新しいPCの購入のご意志が固まったということでした。
ご期待に添えず、申し訳ありませんでした。成功報酬ですので、くやしいです。
【後日談】返却後、ヤマダ電機の長期保証に入られてた事に気付いたそうです(笑
この修理には最新の記事があります。
・https://pc-pc.biz/wp/7925
・https://pc-pc.biz/wp/7963