HP 2133 起動しない・画面が映らない リフロー修理 2台

HP 2133

HPのネットブック、HP mini 2133が2台。1台はリフロー、もう1台はリボールのご依頼です。

このPC、CPUも表面実装です。これが仇となり、ちょっと困った事態になってしまいました…

分解には3本のドライバーが必要になります。プラス、精密プラス、トルクス。分解自体はネジも少なく簡単です。

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まずは1台目は、リフローの方から。なぜこちらが先かというと、CPUとビデオチップ、どちらが壊れているのか、それの的中率を上げるためです。理由は後述。

1台目はCPUでした。以前の修理と同じですね。2台目とかぶりますので画像は省略します。

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2台目。こちら、PCを振ると中でカラカラ音がします。分解歴を聞いてみると、そのような履歴はないとのこと。キーボード下の封印シールも剥がされた形跡はありません(この下のネジを外さないと分解できない)。

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封印を破り、マザーボードを露呈。あっ、これだ…

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左側ヒンジの固定ネジが1本外れて、すぐ脇に横たわっています。見た感じでも解体された痕跡はない、しかし勝手に外れるネジではない。不思議。もしかして、製造時のミス?カラカラ音についてはお客様からお返事がなかったので、いつからなのかは不明です。とりあえず音の原因がわかったので良しとしましょう。

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さて、こちらはICリボールのご依頼です。二つ並んだBGA、どちらが壊れているか確定させなければいけません。普通のノートPCはCPUがソケット式の実装になっていますので、判別は簡単です。ですが、これはどちらのICもマザーボードに半田で張り付いています。

リフローの場合は両方加熱すれば良いだけ。リボールの場合はそうはいかず、両方やれば料金は1.5倍くらいになります。

さぁ、どっちだ。やはり確率の高いCPUからいきましょう。

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し~ん。CPU加熱後です。ハズしてしまいました。これが重大なのです。

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ビデオにいきます。

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起動しました。ですが、果たしてビデオチップだけが壊れていたのでしょうか?CPUとビデオの両方が壊れていた可能性も否定できません。

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CPUも壊れていたなら、ビデオチップを再実装しても、後にCPUがすぐに壊れる、という予測が出来てしまいます。逆もまたしかりです。

この2台目、電源を入れても青いLEDが点くだけで、ファンも回らず、全く動いていないという感じでした。両方ダメだったのかな。ビデオ側からやるべきだったか…今となっては仕方ありません。

どうするか。。。「両方リボールしましょう」とは簡単に言えないし。

結局今回は、リフロー修理ということで様子を見ていただき、再発した時には今度はビデオ側から加熱してみる、ということにしました。再発時のリボール料金は差額分のみ請求という特例で。使い方次第ではこのまま、動き続ける可能性もありますしね。

1台目と2台目の症状が逆だったら、うまくいったのに。たらればを言ってもしょうがないか…やめましょう。

7とVISTA、仲良く並んで記念撮影してみました。

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★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。

※現在、HP2133のグラフィック修理はマザーボード交換のみで対応しております