DELL XPS M1210、電源は入っても画面は真っ暗。ビデオチップの不良のようです。
ご依頼前、ある程度の起動は出来たようなんですが、私が受け取ってからはDELLのロゴさえ表示されない状態でした。
使用中に突然画面に縞模様か もしくは真黒になりフリーズ状態になります。強制終了の後、再起動を1度、あるいは数回繰り返すと通常画面が立ち上がり「深刻な状態から回復しました」と表示され、その後普通に動きます。
輸送中に悪化することもありますが、グラフィックの場合はそれほど気にしません。リフローで故障箇所の特定ができますので。
底面からファンを覗くと、絡みついたホコリが確認できました。排熱不足に陥っている可能性があります。
ばらしていきます。途中、CMOS電池の電圧も測定。
ファンを外すと、やはり大量のホコリが熱風の出口を塞いでいました。
CPUの破損で丸く収まってくれないかな。。。だめでした。
nVIDIAの統合型チップをリフロー。DELLのロゴを確認しました。あくまでも仮リフローなので、時間は15~20秒程度。この程度で、大抵の場合は一時的に直ってしまうのですから、ちょっと驚きです。
チップセットのリボールと再実装のため、マザーボードは実装工場へ。
お帰りになられた基板で組み立てると…「深刻なエラーから回復しました」のダイアログ。XPのビデオ不良の場合、よく目にします。これが出ると、すごく安心した気分になれますね。
BIOSとチップセットドライバをアップデート後、長時間のストレステストをパスしましので返却となります。
ちょっと古めのXPマシン。それでもチップの半田は鉛フリーでした。共晶半田でのリボールで再発防止です。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。