Qosmio F40/88DBL 画面が乱れる GPU再実装修理

F40/88DBL

TOSHIBA Qosmio F40/88DBL、故障箇所はいつも通り、nVIDIAのGPU、PCIカード。

今回はちょっとワケありの模様。修理可能な状態なんでしょうか…GPUの再実装のご依頼です。

ジャンクを集めて動くようにしましたが、ビデオカードが逝ったみたいで画像が乱れて起動しなくなりました。BIOS画面もノイズが出ているので、ビデオチップかと思います。

ジャンク品のニコイチ、サンコイチマシンのようです。こういう場合、内部がどのようになっているのかわかりません。映像以外の不具合状態や破損箇所をお伺いして、とりあえず引き受けてみることにしました。

到着後…普通に起動しちゃいました。たまにあります、こういうこと。DVDを再生してストレスを掛けてみると…フリーズしました。フリーズが喜ばれるのはこんな時くらいです。

F40/88DBL

不具合を確認しましたので分解に入ります。ネジやコネクタはほぼきちんとしていますね。一箇所だけフラットケーブルの先っぽ端子が破損しかけていました。

F40/88DBL

目的のGPUは?ヒートシンクを外す前から、炙りの痕跡。フラックスがはみ出しています。

F40/88DBL

ヒートシンクと保護シートを外しました。ひどいなコレは。。。ヒートガンで炙ったんでしょうね。黒コゲです。これはご依頼主様がやったわけではなく、過去の所有者、または出品者の仕業です。

F40/88DBL

仮リフローで起動を確認。今回はDVDを再生して、フリーズや乱れが無いかまでを確認します。この仮リフローで正常動作が確認できない場合は、再実装修理は見送りとなります。何度も焼かれたチップはIC自体が壊れている可能性があるからです。

F40/88DBL

テストの結果、どうやらGPUは生きているようなので、PCIカードを実装工場へ送ります。それにしても汚いなぁ。

F40/88DBL

ガンコな汚れ…清掃しました。リワーク依頼前のマナーですね。

F40/88DBL

回収後の基板でストレステスト。修理完了とします。

F40/88DBL

★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。