過去とかぶる記事などをひとまとめにしています。
まとめ過ぎたようで、長いページになっていましました。適当に読み流してください。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。
HP dv9700 画面が映らない、GPUリボール修理
この機種も結構修理実績が増えてきました。今のところ、全てnVIDIAチップの再実装修理です。
初めにお問合わせ頂いた際は、電源は入るが画面が表示されないとしかお聞きしていませんでした。基本的に、何も言われなければ、分解歴や修理歴はないと考えて修理を開始します。ところが分解していくと、何かがおかしい…
キーボードを外した上辺り、元々ネジが本体構造の入り組んだあたりに付いています。あるべきところにネジがない、また、違うネジが付いている。ロットにより多少違うのかな?などと考えながら、トップカバーを外すと…
真ん中の黒いケーブル、これを見て確信しました。一度解体されている…。このケーブルは本来、基板の下のトンネルを通っていなければなりません。
さらにトップカバーを留めるネジとマザーボードを留めるネジがあべこべ。
ヒートシンクを外すと、シリコングリス。純正のグリスも汚く残っています。過去に何かされてますね。
ここで、依頼者様に連絡。修理歴を教えて下さい。
とある業者さんに映像が乱れて起動しない症状で修理を依頼。4ヵ月後に再発。連絡するが返事が無い。拒否されてる?
とのこと。ちなみに以前の記事、Qosmio G40の修理をした業者さんと同じでした。分解・修理歴は必ず聞いておくべき、と痛感しました。ネジの不足や付け間違いは、分解時に混乱し作業がスムーズにいかなくなります。
この後、仮リフローでHPのロゴ出力を確認。GPUのリワーク作業の手配をします。
うちで使っているグリスはシルバーグリス(左)の9.0W/m・Kです。他と比べて効果はあるのか?と聞かれると困ってしまうのですが、一番高いし悪いということはないでしょう。
グリスを塗ってヒートシンクをネジ留め。これで終わりません。ここで再度ヒートシンクを外します。キチンと自然な形で密着しているかを確認するためです。
チップの再実装が済んだ基板を回収。間違って付けられたネジ位置やケーブルの取り回しを直して組み上げ。ストレステストと温度計測を行い修理完了となります。
結局、最終的にネジが2本足りませんでした。ブログを見ると、自信満々で上から目線の業者さん。ネジ返せ~
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。
SONY VAIO VGN-FZ52B、画面が乱れて起動しない、GPUリフロー修理
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。
こちらも系統機種含め修理台数の実績が増えてきた、SONY VAIO VGN-FZ52B。上記事のdv9700とは正反対で、こちらは今までリフロー修理のご依頼しかありません。今回もGPUリフローです。
症状はいつもと同じです。
電源は入るものの、VAIOのロゴがバグっており、次の画面では沢山のaの文字。その後、ブルーと黒のストライプが出た上、ウィンドウズが起動しない状態(セーフモードは、起動します)。
底面の吸気口を見ると、ホコリが張り付いています。内部には沢山の…と思いきや実際は…
全くホコリなし!お客様に聞いても、一度も掃除などしたことない、とのこと。リコール機種です、実装時のチップ過熱温度が低かったのか、やっぱり持病なんですね。
今回はホットエアーでBGAをリフローします。
いつも通りのテストを施し、返却となりました。幸いFZシリーズの再発は今のところありませんが、油断は禁物。ホコリを溜めないようにして下さいね。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。
NEC LaVie PC-LL370RG 起動が不安定
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。
LaVie LL370/RG、起動したりしなかったり、突然画面が真っ暗になったり、という症状です。お客様がお子様に「直ったらあげるよ」と伝えてあるそうです。何としても直したいですね。しかし、この機種で、この症状が厄介なのは、何度も経験しています。ご依頼はリボール修理、単純にこれで済むでしょうか…
お品が届いて裏蓋を開けると、おおー、すごいホコリ。チップセットかCPUでいけそう。
実はこのパソコンが直るまで20日間かかりました。いやな予感が的中した厄介な不具合でした。結局原因はわかっていません。長くなるので、やったことを羅列します。
- CPUファンの清掃 → 症状変わらず
- メモリー交換 → 症状変わらず
- CPU交換 → 症状変わらず
- チップセットのリフロー → 症状変わらず
- チップセットの載せ替え → 症状変わらず
- チップセットのリボール・再実装 → 症状変わらず
- チップセット周りのコンデンサ交換(微妙に欠けていた) → 症状変わらず
ここまでで、チップの実装工場を2往復もしています。チップを載せ替えても直らず。原因はチップではなかったかも。ちなみにこのチップセットは1年くらい在庫していたもの。使うと思っていたのに、全く出番が無かったのでダメもとで使ってみました。
最終手段です。同型のパソコンを入手。届いたPCの内部を確認。ヨシ、と手応え。このファンに微妙に詰まったホコリが重要なんです。ホコリが無くきれいなものは、解体やリフロー処理がなされた可能性があるためです。
起動しないという説明だけで、自身の目利きを信じて購入したジャンクPC。CPUを替えたら動いちゃいました。ラッキー!LCDはバックライトが切れ掛かってましたが、そんなのは眼中に無し。欲しいのは、チップセット以外が正常なメインボード、チップ不良は直せます。
- 動作確認が取れたマザーボードに入れ替え → なぜか起動しない
- CPU交換 → 起動した
- DVDドライブ交換 ※まれにドライブを認識しなかったため
- 念を入れてチップセットのリフロー
- リカバリディスクの作成
結局、マザーボードの入れ替えとなってしまいましたが、無事に復活しました。
「息子さんも喜びますね」とメールしたところ、「性別を言ってませんでした。女の子なんです。」と。野球選手の壁紙を見続けていたせいか、勝手に男の子と思い込んでいました。失礼しました。ですが「初めてのマイPCなのでとても喜ぶと思います」とのお返事。直せて良かったです。
SONY VAIO PCV-HS21BL5、XPロゴの後、再起動を繰り返す
SONY VAIO PCV-HS21BL5。以前、防犯カメラ用の安価なPCが無いかと言われ、5000円でお譲りしたパソコンです。
とある機器を繋いでエラーが出た後、正常に起動できなくなってしまったそうです。電源を入れると「Windowsを通常起動する」の選択画面。これを選択しても同じことの繰り返し。セーフモードも同じ。
XPのCDから回復コンソールに入り、あらゆる修正を行いましたが、症状に全く変化はなし。ツールを使って調べてみると、HDDの先頭部分に読み書きの出来ないセクタが発生しているようでした。リカバリディスクを使っても直らず。
今回はHDD交換などの修理はせず。Linuxで遊んでみると仰っていました。