TOSHIBAのDynabook、TX/67Dです。症状は電源を入れても画面が真っ黒のままで、Windowsが起動せず。
少し前に修理したAX/55Cのような、バッテリーのみでは起動する症状とも違います。早速分解していきます。
ファン周りには少量のほこり。
Core2のCPU、別のPCに挿してみたところ、壊れてはいませんでした。また、このグラフィックICの構成で、チップセットの半田不良は無いと思われます。
マザーボードを検査していると怪しいチップコンデンサ(C20)を発見。
取り外して、検査をしてみましたが特に問題は見られず。気のせい?戻します。
ところが、その後の仮組みで起動してしまいました。ラッキー直った、と喜びつつも…
それまで、バッテリー起動orACでの検査をしていたため、ACアダプターを挿すのを忘れていました。そして、ソレを挿してみると…起動しないっ!前回のAX/55Cと同一症状であることが判明。バッテリーで起動後にACを挿すと瞬時にフリーズします。
ダメ元になりますが、プロードライザを交換してみましょう。
リフロー実装です。今回はキレイにできました(←見た目にこだわる)。
ACアダプターでの起動を確認。うまくいったんでしょうか。
コンデンサを取り外して戻しただけで、とりあえずの画面表示が復帰したワケは謎です。
謎という事で、3日間のストレステストのお時間をいただき、再起動は数十回、冷やしたり温めたり、CPUやらビデオにとことん無理をさせても、起動やフリーズの問題は出ませんでした。プロードライザの交換は有効、という事は確かなようです。
回路の設計ミスということも考えられますので、将来的な再発に関しては保証ができません。本機の修理はここまで、ということで勘弁していただきました。