Gateway P-6861jFX グラフィックチップ修理(BGAリフロー)

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NVIDIAの高性能ビデオチップを搭載したGATEWAYのハイスペックマシン、P6861jFXです。

NVIDIAチップの宿命、グラフィック表示の不具合。冷却不足が原因です。BGAチップをリフローして半田修理していきます。

★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。

起動時、VISTAの起動音は聞こえるのですが、画面は縦へ横への砂嵐状態です。

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マザーボードを単体で取り外せるまで完全分解します。予想通りですが、2つの排熱ファンにはホコリの壁が出来ていました。ホコリがスポンジ状態になっていますね。

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このホコリが排熱の邪魔をして、グラフィックチップや基板が高熱にさられてしまいます。熱くなったり、冷えたりを繰り返すうち、基板とチップを繋ぐ無数の半田が割れる・浮く・基板が反るなどして、映像の出力不良、パソコンの起動不良を引き起こします。その不良半田を修正していきます。

グラフィックチップは冷却用ヒートシンクの下に隠れています。ヒートシンクも取り外し、チップの周辺にダメージを与えないようアルミテープで保護します。フラックスの注射も忘れずに。

ビデオチップBGAリフロー

まずは半田がなじみやすくなるように、また、熱で基板が反らないように、下部からヒーターで十分加熱します。そしてチップ上部から赤外線を照射して半田を溶かしていきます。

ビデオチップBGAリフロー

仮組みです。GATEWAYのロゴがきました。

ビデオチップBGAリフロー仮組み

排熱用ファンもそれぞれ綺麗に掃除します。

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組み上げて動作確認。数時間、負荷を掛けてテストします。テストで再発しなくても、今までと同じようにホコリを溜めてしまうと、高確率でグラフィック不良が再発します。エアダスターでこまめに掃除してあげて下さいね。

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★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。