以前修理したtx2000の記事をご覧になり、症状が同じということでお送りいただいた、HP Pavilion tx2500(dv2505・KD436AV)です。
前回の修理はnVIDIAのGPUリフロー、今回のチップはAMDです。しかし、故障の原因は別のところにありました。
早速バラしていきます。液晶の根元のくるくる部分でパネルの向きを変えながらマザーボードを取り外します。これがまた難しい。
マザーボードを外しました。
お客様曰く、ファンは全く清掃していないので、多分ホコリが大量です、との事。しかし、ホコリは全くと言ってよいほどありませんでした。
まずはCPU交換から。それでダメならチップセットの加熱。この順番は「絶対」です。先にチップセットの加熱をして改善が見られず、後でCPUを交換して改善、このパターンだと、両方壊れていることは多々あるとは言っても、果たしてチップセットは本当に壊れていたのか?という疑問に答えられません。当然請求も出来なくなります。
必ず同じソケットのCPUを常備しておかなければなりません。本機のCPUはAMDのQL-60、当社一番の常連、NECのLL550RGと同じものです。
CPU交換後、首をくるくるしながら、手間を惜しまずマザーボード仮装着。装着にはコツがいります。
そして電源を入れてみると…あっ、直ってしまった。チップセットの不良と考えていたので、予想外の展開に驚いたというか、ほっとしたというか。CPUのみが壊れていたんですね。
ストレステストを掛けても問題なし。チップセット側に損傷は無いようです。
それにしてもこのAMDのCPU(QL-60)、壊れすぎじゃないですか?仕入れてもすぐになくなる状態です。今回、最後の1個だったので、2個ほど注文しました。単品での流通は少なめで、中古品でも結構高いです。