パソコン製作依頼でドツボにはまる

自作パソコン Sandy Bridge core-i7 2600

PCデポのBTOパソコンと同等スペックパソコンの製作ご依頼です。パンフレットを頂きましたが、core-i7 2600、GTX460など搭載で99,700円。安いですね~。同価格で納品できるでしょうか。

電源ユニットやメモリーのスペックが上回った状態で、10万円を少し上回りましたがご了解いただきました。早速部品を調達、しかしここから大ハマリを食らうことになるとは思っても見なかった…。

ご依頼の経緯は、お使いだったDELLのデスクトップパソコンがクラッシュ。直すなら新しいパソコンを購入して、壊れたパソコンのデータを移行して欲しいというものでした。

壊れたパソコンはマザーボードのコンデンサーが大量死、発火。基板のパターンやトロイダルコイルまで焼けていました。普通ではありえない発火痕がありましたが、幸いハードディスクは生きていましたので、データの救出は可能です。新しいパソコンにこのHDDを2基目としてマウントする方向で進めていきます。

最安値と思われるショップから分散してパーツを取り寄せました。2日ほどで揃ったので、早速組み立てます。組み立て自体は簡単なので、1,2時間で終了しました。後はOSのインストールと設定、と言う状態で作業は翌日へ。

さて、翌朝ですが、まずは電源投入。がしかし、ファンが回った後、再起動を繰り返します。不良品が混じっていたか!

ここから、全てのパーツを買い直していくことになります。

グラフィックボードは手持ちのものいくつかを取り付けてみましたが症状変わらず。

電源の3.3Vが少し足りなかったため返品、別の電源を購入。マザーボードのGIGABYTEサポートによると、Sandy Bridgeでは、メモリーDDR3-1600は動作保証外、DDR3-1333で試すようにとの事。買いたくなかったんですが、使う予定の無いDDR3-1333を購入。

翌日、電源とメモリーを一新して動作確認…症状変わらず再起動(><)

マザーボードの初期不良ですか、同一モデルを購入。

翌日、マザーを替えて動作確認…まじですか、症状変わらず再起動(><)

もう、疑うべきはCPUしかありません。i7 2600をもう一個購入。

翌日、CPUを替えて動作確認…な、なんだとぉぉ!!症状変わらず再起動(><)

実質2台のパソコンを作って、どちらも再起動を繰り返す。これはありえない。もう頭が混乱してわけがわかりません。もちろんCMOSクリアもしています。

ただし、妙なところもあってBIOSには入れます。BIOSを抜けると再起動してしまいます。なんで?

最小構成でテストしていますので、HDDや光学ドライブはつけていません。グラボは何を付けても一緒です。あと付いているものは、マウスとキーボードのみ。

キーボードを外してしまうと、OSのインストールが出来ないんですが…まさか?キーボード?別のキーボードを引っ張り出してきました。

起動してみます。さて・・・・キターーーッ!!!

取り外したUSBコンパクトキーボード(BIOS可のやつ)を別のパソコンでテストしてみます。いくつかのマシンに繋いで故障が判明しました。どうやら「N」のキーを連打すると言う電気的不具合です。BIOSに入る時は、別のキーを叩いてしまうので、連打は止まっていたようです。

こんな事があろうとは。キー入力のビープ音でも鳴ってくれればすぐに気付いたんですが、それもなし。パーツの購入2倍で大変な出費となってしまいました。また、納期もあり、いくらやっても起動できないことへのストレスが大きかったです。

パソコンの方は実際何の不具合も無く、すばらしいマシンが出来上がりました。内装、マザーボードもブラックでかっこいいですね。

壊れたパソコンのハードディスクは2台目として組み込んでありますので、データの救出は最低限(メールデータ、お気に入り、ソフトのプロダクトキー移行など)、ドキュメントや画像などは、お客様ご自身で必要なものを取り出していただけます。

PCデポのモデルと比べて、故障時の修理のし易さ、修理価格の安さが自作のメリットですね。

しっかし、まぁ、Nキーひとつでこの大ハマリ。不覚です。