NECのLaVie G GL17MG/17(PC-GL17MG1R7)、電源が入らず、ACアダプターを挿してもバッテリーの充電すらしていないようです。
中古の流通も無い当機種、「あまり期待はしないで下さい」と言いつつも、お引き受けしてしまいました。直せるでしょうか…。
一通りの簡易検査を終え、分解に入ります。内部はとてもきれいです。
液晶パネルを分離して、
ボディをめくります。んっ、違和感!
変色してますね。焦げているようです。この裏側には電力の入り口があると思われます。裏が見たい…
はやる気持ちを抑えながらDCジャック部分を確認。異常なし。
マザーボードを取り外しました。早速いやなものが見えています。
各種電圧を制御しているとおぼしきMOS-FETが丸コゲ。黒い水滴のようなものは、実装部品を固定するアンダーフィルですね。なぜこんなところに?ポトリと垂れてしまったという印象です。
このICの周りには3つ4つのヒューズがありますが、どれも切れていませんでした。燃えた原因は特定できません。しかし、燃える前にヒューズが切れなきゃいかんのでは?
とりあえずハンダゴテを使って外してみると、勝手にバラバラになってしまいました。本当です。決して私が壊したのではなく、炎上で内部がスカスカになっていたのでしょう。
元の型番は焼けてしまって読めませんが、代替品を用意しました。ジャンクマザーから取っています。
装着。周りの小さなコンデンサや基板の黒さは焦げているというよりもすすをかぶっている感じでした。正体不明のアンダーフィルは、それが原因とも思えないので、剥離の際のリスクを考え残しています。
バッテリーを付けて、ACアダプターを挿して…おっ、LEDが点灯しました。
電源を入れてみると、青い光り。起動したようです。
組み上げて同様に通電を確認。
無事にWindowsが起動しました。
この後、強力なストレスを与えること二日間。電源落ちや異臭はありません。
念の為、再度分解して患部を確認、基板の清掃をして返却となりました。