昨年は何台も修理したGATEWAYのハイスペックノート、P6861jFXが久しぶりに、そしていっきにやって来ました。
実は過去にリフロー修理した当機種、高い確率で再発しています。GPUの発熱はすごいが、冷却は弱いんです。今回は全て新規の修理ですが、強くGPUの再実装修理をおすすめしました。
今後も割り切った修理以外はリフローはやらないつもりです。
まずは1台目。画面は横縞・砂嵐。
2つのファンとヒートシンクを見てみると、驚いたことに新品同様にきれいです。お客様に聞くと、中古で購入後、1ヶ月でこの症状が現れ始めたそうです。
GPUのグリスもまだ新しい感じ。何となく分解された形跡があることから、ひょっとするとリフロー修理されたものではないかと思われます。
まずはリフロー&仮組みで正常動作を確認。GPUの貼り直し(再実装)は専門工場で行います。
往復したマザーボードを組み付けて起動確認。おっ、Windows7ですね!この解像度の高さ、アイコンがゴミみたいに小さく見えます。
ストレステスト中に2台目のご依頼品が到着。
こちらの画面は縦横のチェック柄。
ヒートシンクのフィンにはそれほどホコリはありません。分解中に気付きましたが、こちらはリファービッシュパソコン(メーカー再生品)だと思います。1箇所ネジ位置が違うこと、ヒートシンクに若干の違いがあります。以前にも1台ありました。
そして同様にリフロー加熱と仮組みでロゴ表示を確認。
そして3台目が到着。
こちらはGATEWAYのロゴはでるのですが、ブルーな気分になってしまう横ライン。
かろうじてBIOSには入れるものの、ノイズが混じっています。
ホコリはちょっと多めでした。
2枚まとめて実装工場へ旅立ちです。
突発的なGPU取り外しのアクシデントに備え、nVIDIAの未使用チップを同梱しておきます。
2台並ぶとすごい迫力ですね。
1台目のお客様より大変嬉しいお言葉を頂戴しました。
ノートパソコンのグラフィックチップ修理はメーカー交換しかないと思ってました。大変高額であきらめる方も多いと思います、この度は大変助かりました。
喜んでいただけて幸いです。長く使っていただければ私も嬉しく思います。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。