HPのどでかいノートPC、Pavilion dv9700(GP236AV)です。症状はいつもの通り、電源は入るが画面は真っ暗という状態です。
ご依頼はGPUの貼り直し、グラフィックチップを剥がして再実装するという再発を防止した修理になります。
1台目のご依頼内容は、
ブルースクリーンで起動しない(グラフィックドライバー関連のエラー)。セーフモードでは起動していた。その後、画面が全く映らなった。液晶のバックライトはついているように見える。外部ディスプレイを繋いでも何も映らない。リボール・再実装修理を。
それでは、分解していきましょう。
GPU側のフィンにホコリが少し。
マザーボードを取り出して、仮リフローします。
HPのロゴが出現しました。原因がnVIDIAのGPUと確定したので、基板をBGA実装工場へ。
返ってきました。
組み込んで正常起動を確認。
うーん、このディスプレイ、解像度が凄まじい。
続いて2台目です。GP236AV、全く同じ機種ですね。
画面が突然、4ビット表示になり困っています。デバイスマネージャの確認をしたところ、モニタの表示がありません。現在の状況は4ビット表示、真黒、モザイク表示のいろいろな状態です。
こちらもリボール修理依頼。私としても再発の不安から解放されるので安心です。
分解していくと、何かをこぼされたのか、腐食した部分がありました。起動に直接の影響はありません。
こちらはGPU側のフィン。すごいホコリですね。
こっちはCPU側のフィン。もっとすごかった。よくCPUが壊れなかったと思います。
失礼だとは思いますが、今まで修理した中で最も溜まっていたホコリの量でした。
リフローで液晶表示を確認。
こちらもBGAの実装工場行きとなりました。
組み立て。リモコン付です。
スタイリッシュなパソコンにおしゃれな壁紙ですね^^
チップ自体は交換する必要はありません。チップとマザーボードを繋いでいる半田ボール(バンプ)がクラック(割れ)やオープン(離れ)を起こしているだけなので、半田ボールを全て交換します。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。