SOTEC Winbook GPUリボール修理

SOTEC Winbook 修理

電源は入るが画面が出ないと言うことで、後輩が持ってきたSOTECのマザーボード。型番は忘れました(聞きもしなかった)。

ゲーム機の基板なども持ってくることがあるのですが、毎度料金は夜の飲み代という現物支給になります。

さて、気楽にやります。強烈な熱風を当てますので、BGAの周りをアルミで保護します。

注意深く観察しながら、チップが泳いだと思われる時点でピックアップします。このバキューム時、真上に上げないで、横にずらすようにするとパッド(ランド)の破損率が低減します。

SOTEC Winbook 修理

チップと母体の両方をきれいにします。

SOTEC Winbook 修理

ステンシルを使ってチップに半田ボールを乗せる作業。今回は0.6mmの半田ボールを使用。

SOTEC Winbook 修理

乗っかった状態です。BGA用のフラックス(のり)が薄く塗ってありますので、多少ずれていても、うまく加熱すれば勝手に定位置にくっ付きます。

SOTEC Winbook 修理

加熱後のチップです。実装の際は平らなボード等に半田ペーストを薄く均一に塗り、その上にチップのボール面を押し付けてペーストを付けてやると基板との食い付きが良いです(手作業ならではw)。

SOTEC Winbook 修理

マザーボード側にも薄くフラックスを塗り、周りを耐熱保護します。

SOTEC Winbook 修理

ホットエアーで加熱。低温で熔ける共晶半田を使用していますので、それほど高温にはしません(200℃前後)。じーっと凝視していると「付いた」という瞬間がわかります。沈み込む感じ?また、ここでもセルフアライメントが働きますので、定位置に吸着します。

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この基板が復活したかはまだ聞いていません。というか、まだ先方が組み立てていない気がします。

こんな風にやるよ、という程度の参考記事でした。

【加筆】起動したそうです。機種はSOTEC Winbook DN7020 というものらしい。