EPSONのハイエンドマシン、Endeavor PROです。型番 4000、4300、4500、4700、は同様の作りになっていますので、ご自分でされる方には応用が利くと思います。参考記事(ITmedia)
どっしりと重く、鉄板も厚い、そしてメンテンスはラクチン、そんな高級ケースです。ケースのフタから、HDD、5-3.5インチドライブベイ、拡張カード、パッシブダクト、排気ファン、ほとんどのものがツールフリーで着脱可能。
電源ユニットに至っても、背面のネジを外せばスポッと抜けるビルトイン方式。しかしそれが、電源ユニットの交換には仇となりました。
純正の電源は650WのATXで背面に排気ファンが付いたモデルです。空気の流れは、前面のドライブベイのスリット→内部の青いエアダクト→電源ユニットのマウンタ内→電源の排気ファン、と電源の熱がパソコン内部に干渉しないつくりになっています。よく考えられていますね。
交換用電源、こちらは底面に大型14cmファンがついた700Wプラグインモデル。現在主流の電源は全て底面ファンのモデルですね。プラグインというのも無駄なケーブルがケース内を這い回らなくて結構。
さて、ここで問題が発生しました。もともと付いている、ユニットを収納するマウンタ、これが外れません。全てのネジを外し、グラグラまで来ているのですが、マザーボード下の二重底になっている「本来の底」に溶接されていると想像できます。押しても引いてもどうにもならない状況になってしまいました。
ファンガードが出っ張っているので、スポリと入りませんし、マウンタ内に格納できたとしても、底面ファンのため吸排気が出来ません…。
長考の結果、荒技で解決する事にしました……マウンタを切断する。空調に関してが心配ですが、一般的なケースと同じ構造になるだけです。
結果は画像の通り。力技で切断した残骸が格闘を物語っています。そして、加工部はおせじにも綺麗とは言えませんが、新しい電源が行儀良く鎮座してますね。1箇所ネジ止めが不足しますので、残骸からこの部分も切断しておきます。
そして気になるのがケース内の温度です。やはり電源が内部に侵入したこともあって、2℃ほど上がっているようです。CPU温度は変化無し。また、電源が静かになったせいか、グラフィックボードのファンの音が気になるようになった感じです。
今までで最も苦労した電源ユニットの換装でした。
【追記】
グラフィックボードを2スロット静音ファン排気付きの、ELSA GLADIAC GTS 450 にしたところ、内部温度が3℃下がりました。既に元々ENDEAVORに付いていたパーツは何一つ残っていないという改造っぷりですが、完全無音PCとなりました。