DELLのInspiron 7490、第10世代 Core i5搭載の7000シリーズ、14インチモデル。
症状はUSB Type-Cポートの破損で充電等出来ないというものです。画像ではわかりづらいですが、ポート内の端子数ヶ所が剥がれています。
早速ですが、バラします。
金属のカバーパーツの下にポートがありました。この面からは、表面実装タイプなのか、スルーホールタイプなのかわかりません。
恐らく面実装タイプと予想し、在庫の中から見た目の似ている候補2つを用意。
マザーボードを外した裏面です。う~ん、やはり半田ゴテの使えない面実装タイプでした(交換難易度の高い方)。
半田を融かしてポートの取り外し。ピン間隔等を確認します。
候補の2種類、画像左側の方がオリジナルに近い。わずかに12ピン2列の間隔に差異がありますが、こっちでいきましょう。右側は間隔が拡すぎる。
加熱実装後、ランプの点灯を確認(半田ゴテのみでは実装できません)。
筐体に組んでも上下位置はジャストでした。たまにズレる時あるので、パーツの選別もほんと迷うのです。
Type-Cドック経由で各種通信の動作確認。
実は一度目で、両面差しであるType-Cプラグの片面では、一部通信にエラーが出てしまい、修理患部のリフローを追加で行いました。半田接続部が目に見えないので、温度管理が非常に難しいんですよ~。
ある程度組み立てないと、充電以外の動作確認が出来ないので、2度手間になりましたが、面実装タイプのポート交換については、このくらいは覚悟して修理に入っています。
温度が高ければ半田は簡単に融けます。しかし、ポート内部の樹脂も溶けてしまうので、慎重にやり過ぎて悪いことは無い修理です。