富士通 LIFEBOOK AH50/E3 電源が入らない マザーボード修理

富士通 LIFEBOOK AH50/E3、まだ購入から1年半程度、使用中に突然「ブツッ」と電源が落ちたそうです。その後は、スイッチを押しても何も反応無し。

すぐにネットバンキングでしなければならない業務があり、焦っていると早朝にご連絡がありました。とりあえず、別のパソコンでログインして処理するよう提案をし、本体を急いで持ってきてもらうことに。

第2世代 AMD Ryzen 7+Radeon Vega 10 Graphics、M.2 SSD搭載で性能が良さそうなPCですね。

DC電源での基板ショートは確認出来ず。突然落ちたということで、CMOSリセットには期待できないかな。バラします。

むむ、電源直下のヒューズが切れてます。これを交換して終わり!なんてことは希なので(無くは無い)、切れたヒューズ以降に電圧を掛けてショートの有無で判断します。

溶ける部品で囲まれているので、ホットエアーは使えません。半田ゴテで。

外す前にやってもいいんですが、ヒューズを切った原因を探るため、電圧掛けます…と、やっぱショートしてるぅーー。

もうそこら中のチップコンデンサからショート反応。目視で確認する限り、破裂痕は見当たりません。どこなんだよ。

んで、コンデンサ以外のショートIC発見。MOSFETですね。これいってみましょう。

交換用の新品型番が無いので、手近にあった適当な基板を手に取ると、運良く一枚目に同じMOSFETを発見。NECの基板かな。

交換しました。ショートはビンゴ。さーどうだ!

電源ショート消えた。でも、各所コンデンサからはショート反応(導通)変わらず。まいったな。

電源回路毎に電圧掛けて地道に探すしかないかな。

主電源のショートは収まっているので、ヒューズは新品を付けておきます。そして、ここで気が付いた…。いつものクセでヒートシンク外してない(外したくない)。この下にパーツいっぱいあるはずだよね。

そして…横着して申し訳無い。あった。20分ロスト。

目視で発見、チップコンのサイドに破裂痕。

間違いない。こんなとこにいたのか。

交換しま~す。

ふぅ、直りました。

ストレステストもほどほどに。お客様にすぐに連絡、2時間ほどで返却出来ました。

お客様、別のパソコンでネットバンキングにログインしようと奮闘中だったとのこと。なんでも、セキュリティの関係で、窓口での手続きが必要だと言われたとか。

事情が事情なので、大変喜んでいただけました。ありがとうございました。