DELL Latitude 5401、全く電源が入らないというご依頼です。
お客様の方で分解し、CMOSのリセットやデータの救出、マザーボードの点検等行ったそうです。「水没は無い」とのことなので、チップコンデンサのショートでは無いかと、想像されているようでした。BIOSの起ち上がりまででOKとのこと。了解です。
非純正のバッテリーが付いていますね。
この系統、フレームが被さっているので、分解が面倒。見える部分が限られるので、マザーボードを外します。
おっと、キーボード側に水分混入の形跡発見。丸印以外にも、複数箇所に拡がっています。わかりづらいんですが、かなり腐ってます。
保護シートのシートの下にも発見。この点在具合は基板裏面から水分が流れ込んだかな。
すべての腐食部分をクリーニング。しかし…依然電源は入りません。
そして疑いのあるのは、画像中央のチップ(BGA)。側面にわずかな腐食がありました。内部で腐食ブツが導通しているかも。あやしい。
独自配合の秘伝のタレを流し込んでリフロー加熱してみました。
きた~。起動しました。
原因が水分ということに、お客様も驚かれているようでした。キーボードの隙間から入り込んだのかもしれませんね。
キーボードの故障も疑われますが、PIN欄でいくつかキーを入力し簡易確認。お客様は外付けのキーボードを常用されているようなので、動かなくても問題ないとのことでしたが。ありがとうございました。