大量に発生している、NEC/LENOVOのDCプラグ破損、ジャック内部に折れたプラグ先端が残ってしまう事例、今回紹介する2例はちょっと「やっちまった感」のあるもの。
いずれも破損部品が抜けないので、パソコンを解体、DCジャック自体をもぎ取ってしまったようです。
折れたプラグの抜き取り・DCジャック交換修理は、以前の記事で紹介しています。
【 NEC&LENOVO 電源プラグが折れて充電出来ない 大量発生】
PC-NS100K2W(NS100/K)、DCジャックがあるべきところ、空洞になっています。
無いです(^^;
面倒ですが、まずは残った小さな破片を取り除かなくてはなりません。
今回はホットエアーで半田を溶かすので、マザーボードを宙に浮かせて作業します。デスクが燃えちゃうのでw
装着用の新品DCジャックを準備、半田が融けているうちにスピード実装します。
破片除去、DCジャック実装作業を録画してみました。
一見手抜きのようですが、ジャック部品は2本のネジで、基板と筐体にガッチリ固定されるので、強度的に問題はありません。時短修理で、1時間後に光速返却しています。
充電していますね。
2台目、同じくNS100/K、これまた強引にジャックをもぎとってしまった別のお客様。
ネジで固定されているので、ネジを外せば半田作業無しにポンヅケ交換できると勘違いされたそうです(交換用の部品が売っていないことに後から気付く)。端子がもろいので、力を入れると意外と簡単に半田部分はもげてしまいます。スルーホールが無事で良かった。
同様に半田作業で装着します。
通常の交換修理よりも、端子の切れっ端を除去する分、手間が掛かります。
それにしても、この系統のNEC・Lenovo機種、破損しすぎ・プラグ弱すぎ・保証対象外修理でメーカー儲けすぎ…酷い造りだと思いますよ。角プラグに戻しましょうよ。
※先日出張設定したお客様の最新LAVIE、角型プラグに戻っていた。知りませんでした。
★追記で1台 PC-NS700NAB(NS700/N)、これはもぎ取りではないのですが。
プラグが折れて抜けなくなった後、PCを解体。お知り合いにDCジャックを外してもらったそうですが、部品が無く当方へのご相談。
ほじくり過程か分解過程で筐体が破損しています。
外したジャックも内部が割れて欠損、このまま使うことは避けたいです。半田はきれいに吸い取られていました。
基板裏側はスルーホールたちが繋がっちゃってます。まぁ、GNDなので問題はなし。
実はこの機種、以前の記事でも言及しましたが、DCジャックの差込面が、斜めになっているタイプ(ハネの位置も微妙に異なる)。前回は、当たってしまう筐体裏側部分を削り、まるく収めました。※左側が通常使用しているノーマルタイプ
本例はその削るべき筐体部分が割れて、1枚目の画像のように欠落しています。修復してからの削り作業は強度が無く、苦労しそうなため、私が1つだけ所持している斜めタイプのジャックを使用します。泣きの1個です。
半田付けは問題ありません。
微妙に斜めになっているのがわかりますか?ボディがこの角度に傾いているんです。なので、直角型を使用するとボディが浮いてしまう。
割れた筐体部分を復元。
破壊復元の見た目違和感なし。充電可能になりました。
修理完了とします。
何度も言いますが、折れたDCプラグをほじくったり、ムリして分解せずに、ご相談下さい。抜ける場合は分解不要で安価に施工しますので。