Lenovo ThinkPad X1 Carbon、バックライトが点かず、画面はうっすら映っているという症状の修理3事例を紹介。
まずは1例目、Carbon 2018。本体を落とした直後に表示が消えたそうです。
外部ディスプレイに繋ぐと移ります。本体の画面は、ほとんど真っ暗ですがうっすらと見えます。
ご自身で液晶やケーブルを交換したそうですが改善せず。
分解検査を行ったところ、バックライト用の電圧が出ていないため、マザーボードを取り出し、ヒューズを探します。
基板裏面のヒューズが切れていました。交換。
電圧が戻りました。
正常に表示されましたね。
2例目、Carbon X1 2014 2nd Gen。
液晶パネルが不良を起こしたため、自力交換したところバックライトがつかなくなりました。光を当てると液晶自体は動作しているようです。
少し前に1例目の修理をしてたので、お客様に、同機の修理実績がある、などとお伝えしてしまいましたが、中身は全然違っていました。世代が異なります。長く続いているシリーズモデルなんですね。
こちらもマザーボードを取り外した裏側に切れたヒューズがあるようです。
ごま粒大のチップヒューズを交換します。
無事に動作しました。
↓X1 Carbon 3rd Generationもあった。2ndとほぼ同じ?ですね
3例目、ThinkPad X1 2017 6th Gen。バッテリーを外さずにパネルの自己交換、破損。
内部構造は上記2例と全く異なっています。
コネクタのすぐ脇の非常にやりづらいところに極小ヒューズ。今回はホットツイーザーで交換しました。
もう何度もこのブログに書いていますが、ご自身でパネルを交換する際は、必ずバッテリーを外しましょう。基板を破損すると、後々、高く付いてしまいますよ。