NEC PC-LL750FS1KW LL750/F 電源が入らない 破損パーツ最多数を記録

LL750/F 電源が入らない

いつも同じパターンのコンデンサ破損で電源が入らない、NECのLL750/F、今回は異例とも言える多数の破損箇所が出たので紹介します。

いつものあれでしょ、とソッコーで直せる気でいましたが、とんでもないことになっていたんですよ。

この機種の修理事例は以下の記事で沢山書いています。

★LaVie LL750/F 電源が入らない https://pc-pc.biz/wp/11216

LL750/F 電源が入らない

パンクするチップコンデンサは2つのエリアのどちらかが常です。

基板を見ると、保護シートに焼けた痕が。

LL750/F コンデンサ交換

やはりここですか。交換します。

LL750/F チップコンデンサ交換

念のため、もう片方の地帯も調べると、コンデンサはパンク、ヒューズも切れていました。両方のエリアというのは初めてだと思います。

んで、こちらも交換するが、電源は入らず…。ん~?雲行きが怪しくなってきました。

LL750/F チップコンデンサ・ヒューズ交換

基板に19Vの電圧は来ています。通常スルーするところを検査してみると、入り口付近のMOSFETが死んでいました。交換です。

しかし…まだ電源は入りません。どうなってる??

LL750/F MOSFET交換

基板のその裏側、さらに入り口に近いところのヒューズが焼き切れていました。これじゃあ、いつまで経っても電気が流れないわけだ。

LL750/F マザーボード修理

さらにもう1箇所発見。右側サブ基板(USBポート等)に繋がるヒューズもブチ切れていました(パンクしたコンデンサのライン)。起動には関係無いかもしれないけど、組み立て前に気付いて良かった(^^

LL750/F マザーボード修理

これでやっと復活しました。

LL750/F マザーボード修理

破損パーツは計6つ、過去最高記録です。ちょっと信じられないくらい。

このPC、ハイスペックで液晶はダブルLEDバックライトでメチャ明るい、多くの電力を使うため、ACアダプターからは、最大6.3Aもの電流が流れます。基板がショートした状態から、何度もアダプターを差し続けたことで、次々と破損が起きたのかもしれません。

LL750/F マザーボード修理

サブ基板用のフィルターを除いては、破損部品の発見が遡っていますが、破損していった順番通り、交換していったのでこれで良しとします。

LL750/F マザーボード修理

凄い!動いたんですねー!惜しみなく時間と労力を費やして下さった事に、心から感謝します!誠にありがとうございました!

かなり時間が掛かってしまいましたが、お役に立てて良かったです。

ご依頼ありがとうございました。