NEC LaVie PC-LS150NSW(LS150/N)、全く電源が入りません。
充電ランプも点かず、電源ボタンを押しても、完全ダンマリ状態。
DC電源からはショート反応も無く、CMOSリセット、または単純な理由だったらいいな、なんて思っていましたが、ガッツリ壊れていました。
CMOSクリアは無意味だったのでバラします。
一応、基板には19Vの電圧が来ていますね。
鬱陶しい保護シートをペリペリめくりながら、まずはヒューズの検査。
ありました、飛んだヒューズ。このヒューズ以降には電流が流れていません。
ヒューズを飛ばした原因を探るため、念のため基板をひっくり返して、裏側も見てみます。裏面もちょうど保護フィルム下になります。
裏面のMOSFETとチップコンデンサからショート反応。
表面も広い範囲で、MOSFETとチップコンデンサからショート反応が出ました。
それぞれのパーツには亀裂や燃えた形跡はありません。ひとつひとつ半田を外して検査するには、部品点数が多すぎます。
まずは切れたヒューズを外します。
今回は、切れたヒューズ以降の回路に無理矢理電圧を掛けて、不良部品が発熱することに期待する方法を取りました。ヒューズを替えて検査しても、ヒューズ切れを繰り返す可能性が高いためです。
静止画では伝わりづらいので、ちょこっと撮影。ここは19Vでも良いのですが、いきなり燃えたり、爆発すると怖いので、5V程度に。判断はサーマルカメラを使用。電圧が掛かった瞬間に、ショート部品が発熱するのがわかると思います(サーマルカメラはPCにWi-Fiで取り込んでいるので、実写と若干のタイムラグがあります)。
発熱したのはヒューズ脇のMOSFETのみ。動画は撮ってないですが、裏面に発熱はありません。
交換用MOSFETに新品在庫がありました。いっぱいあるのは、この数が最小発注数だったためです。こんなにいらないんだけどしょうがない。
この品番を使うのは初めてです。ついで買いしといて良かった。
交換。
無事に起動となりました。
Celeronモデルですが、SSDに換装してあるのでサクサクですね。
ありがとうございました。