以前に書いた「Lenovo Ideapad 330 DCプラグが折れた?」の続編です。
Lenovo=NECということで、今回は、 LaVieの事例になります。まずは、NEC DirectモデルのPC-GN18G1SDC(GN18G1/SC)、店頭販売モデルでは、NSシリーズ/K、あたりになるんでしょうか?
この機種、前記事のLenovo機と外観は全く同じ。そして偶然?にも、症状も酷似です。
DCジャックピンの先がおれて、パソコンアダプターの差し込み口の内部に、先が見えにくいんですが、折れた部分が残っている状態です。
以前予想した通りに、やはりNECでもこの破損が起きました。
プラグが細くて、先端もチープ。一度入ってしまったら、ほじくり出すことはムリです。
マザーボードを取り出しにかかります。構造はLenovoと一緒ですね。
DCジャックも同じ。左右にネジ留めするためのハネが出ているのが特徴です。
こっちにはきちんとCPUファンが付いていた(笑
サクッと交換しました。半田作業です。
組み立て後の通電確認。
ちゃんと充電されていますね。
手持ちにACアダプターが無いので、安定化電源+変換プラグで動作確認をしています。代替のアダプターは、ネットの安いものをご案内し、あとで購入して頂くようにしました。ちなみにプラグの外径4mm、内径1.7mm(細い~)です。
ちなみにお客様が他で見積もってもらっていたのは、ネットで調べたお店が、約28,000円で修理には1,2週間(うちは即日、金額は半分程度)、パソコン工房の店舗では、基板交換となり6万円とのこと、貴重な情報ありがとうございました。
パソコン届きました!そして一緒に教えていただいたアダプターも届きました。パソコンの動作も充電もバッチリできます。迅速に丁寧に、しかもお値段もお安くしていただき、本当にありがとうございました。PERSIMさんにお願いして良かったです。
ブログでも弊社を紹介して下さるとのこと、ありがとうございます。
次行きます。↑の修理翌日に到着のNEC機です。
こちらは、LaVie Note Standard、PC-NS700NAB(NS700/N)です。
パソコンを使用している際に、コードに足を引っかけてしまい、DCプラグが折れ、PC側のDCジャック内に折れたプラグの先端が引っ掛かった状態となってしまいました。
コードに足を引っ掛けるあるあるなんですが、通常はDCジャック側が破損します。しかし、このジャックとプラグの組み合わせは、プラグの方が折れる(先端の樹脂がちぎれる)ことになるようです。
Core i7 第8世代(ゴクリ)、いいですね~。
症状は完全に同じです。ほじくることは無駄とわかっています。
中身は異なりますね。でもそこら中のパーツがLenovoです。ICとかまでも。
基板をとりだして、DCジャックを交換します。
しました。
テスターで導通確認。問題なし、と思われましたが…。
なんかプラグの差込みが固い、そして筐体がわずかに浮いている。
再度分解して、患部を確認すると、交換用のDCジャックが微妙に違っていて、穴の位置がわずかにずれてしまいます。取り外したDCジャックは、ボディの傾き(筐体の丸み)に沿って、差し込み面がわずかに斜めになっていることが判明しました。
筐体の裏側を少し削り、差し込み口もヤスリで少しだけ加工させていただきました。やらなくても、ふつーに差さるんですが、プラグが筐体と接触するため、抜き差しが少し固い、わずかでも遊びがあった方が再発防止になるかと。
いずれの修理も即日完了です(部材の在庫がある場合)。後者のDCジャックは、その後探してみたけれど、見つけることが出来ていません。この機種用の斜めカットタイプが欲しいです。
プラグ、ピンが細く、衝撃にもろいです。足や物を引っ掛けないよう、コードの位置には注意しましょう。
その他、NS100/N2W、NS150/NAなど、同じ構造のものは修理対応可能です。他にもいろいろありそうですが、本体の見た目が同じなら、多分中身も同じです。
【2020年6月追記】
Lenovo Ideapad L340、異物を抜くことが出来た例を紹介します。
メーカーのサポートセンターに修理依頼に出したところ、基板毎交換が必要とのことで、83,600円の見積りが来ました。ほとんど買いなおすと同等の金額なので、修理はやめました。よろしくお願いします。
メーカー修理は恐ろしく高い…。
今回の場合、患部の見た目は同じですが、1点違いに気付きました。内部に残っているDCプラグの先端、つついてみると内部で「クルクル」と回転しました。今まで施工した同型機(NEC・Lenovo)の残骸は、まるでボンドで接着したかのように完全に癒着していました。抜き取ろうと悪戦苦闘した際、金属製の各種棒治具の先端が曲がってしまうほどの固着力だったため、「絶対に抜けない」と宣言していましたが、本機の例は抜くことが出来そう。
引っかかりがあるので「簡単に」とは行きませんが、ピンを破損させずに抜き取る事に成功。ちょっとした抜き取り用の治具を考案しましたw
RYZEN+Radeonですね。
お問い合せの際は、内部の残骸を回転させることが出来るか、ご確認下さい。DCジャック交換よりもはるかに安価で施工できます。
☆更に追記
こちらは、Lenovo ideapad 510。かなり浅めの部分で折れていて、回転もする。
抜けた。長い。
見た目は同じでもいろいろなスペックがあるんだね~。
こちらは、NECのダイレクトモデル、LAVIE PC-GN18HQRAF。結構深いけど回転はする(かなり固め)。
抜いた。残骸が短いほど時間が掛かります。
こっちもいろんな仕様があるんだね~。
こちらは、Lenovo Ideapad S330。
回転するか、確認したところ動かないとのこと。到着後、いじってみると、かなり固いがかろうじてジリジリ回る…そして抜けた。
大抵の方はご自身で抜き取ろうと努力したのか、ジャック周りの筐体はキズだらけになっています。
自力でほじくって、細いピンを折ってしまっては元も子も無いので、回転するかどうかの確認のみして下さい。プラグの残骸を鋭利なもので突き刺して、樹脂をボロボロにしてしまうと、抜ける確率が低くなります。出来るだけ触らずにご相談下さいね。