NEC LaVie PC-LS150SSB(LS150/SS)、電源が入りません。
実は昨年末より、飯能市ほか、狭山市、入間市等の近隣地区にチラシを配布しております。チラシを見て、故障したまま眠っているパソコンの存在を思い出し、ご依頼を頂くケースが増えており、有り難い限りです。
本機はもう何年も前に、何かをキーボード辺りにこぼし、その後、起動が出来なくなったとこのこと。メーカー修理が高額であきらめたこと以外、当時のことは何も覚えていないそうです。
液体の混入故障はスピード命、すぐに基板のパーツ端子類が酸化してくるので、1~2日以内に処置すると復旧率は高いと思います。あと、こぼした後はすぐに電源を落とし、二度と電源は入れないこと、また、むやみに振らないこと。これも大事。
さて、今回は時間が経ちすぎているので、ダメ元覚悟でいきます。
ちなみにACアダプターを差すと、カチカチと何かのICがスイッチングしているような音がしています。電流値を測定してみると、プラグを差しただけで、80mAも流れていて、さらに荒ぶりもあります。あきらかに異常ですね。どこかがショートしています。
カバー類を外していくと、おーっ、いきなりありました。
黒焦げ?いやコーヒーだな、これ。
粘着力があり、普通に拭いても取れないので、爪楊枝で地道に固着したコーヒーをこそげ落としていきます。
一応、きれいにはなったかな。
やはり、この辺り一帯の電圧はおかしい。
写真中央のICの右上端子が酸化?と、その上のセラコンの電極部が剥けちゃってます。
とりあえず、↑を取り外す前に、マザーボードを取り出して、入り口のMOSFETやダイオード他、主要部分の電圧を検査しておきます。こちらは異常なし。
まずは疑いが濃厚な、6足のICから。しかし…取り外しても、カチカチ音は止みません。違ったか。
その上のチップコンデンサを外します。と、カチカチ音が消えました。
コンデンサを交換してみます。カチカチ音なし。導通はなかったので、生きてると思っていましたが、こいつでしたね。
ICの方は、単体の検査で異常が無さそうだったので、元に戻します。見た目は逝ってそうですが。
はーい、きました。
電流値も安定しています。
残念ながら、キーボードは一部がご臨終だったので、交換となりました。
故障したまま眠っているパソコンはありませんか?マザーボードの修理料金は、1万円台中盤がほとんど。お気軽にお問い合わせ下さい。