NEC LaVie LS150/H(PC-LS150HS6R)のお持ち込み。電源ボタンを押して、起動しかけた辺りで「ぱすぅ~ん」という感じで電源が落ち、その後は全く動かなくなってしまったとのことです。
その際、何やら焦げ臭いようなにおいが漂ったそうです。基板が燃えたかな…。
電源スイッチを押しても何の反応もありません。ACアダプターは正常。
解体して基板を点検していきましょう。
とりあえず開けた方の面は綺麗なものでした。ソケット部には電圧も来ており、目視ですが、回路に焼けたところなどありません。
DC電源が入ってくる直後のチップ抵抗が∞になっています。マザーボードを外して裏面も見てみましょう。
真裏にあるダイオードに不良反応?(画面中央)、運良く同じものが斜めに並んでいるので、両方外してチェックしてみます。
見た目に異常は無いものの、狙った方がショートしていました。不運の過電圧ですかね、多分焦げ臭いのはこれから出たんではないでしょうか。
パーツに印刷された英数字からは、ネット上に同じものの情報はありません。生きている片割れにテスターを当てた数値を参考に、ジャンクマザーから、同じサイズのものをいくつか外し、大丈夫だろうと予測したものを半田付け。ちなみに2007年頃の、すんげー古いマザーから取りました。
ACアダプターを繋ぐとチップ抵抗の値も出ていました。さてスイッチおーん。
LEDがまぶしく光り、無事に電源が入ったようです。
ファンもブンブン回っています。
が、まだ安心は出来ません。燃えるとアブナイので、このままの状態で長い時間、基板を観察します。
思いのほか、そこまで重症では無く、イイ感じで直せましたね。
翌日、無事に返却となりました。ありがとうございました。