NEC LL750/F – PC-LL750F26B LL750F22JW LL750F23EB LL750FS6Rなど電源が入らない 更にいろいろ追加【YouTube動画有り】

PC-LL750F22JB

NECのLaVie PC-LL750F26B、LL750F22JW、LL750F23EB、電源が入らないという症状でお預かりした計4+1台の記事です。いつも通り、記事にしていなかったという理由で、かなり古い時期のものもまじっています。

もう2012年頃からの事例を溜め込んでいて、全てを記事にするのは不可能なレベルですが、すこしずつでもUP出来ればと(コレ何回言っただろ)。記事が増えていても、当時の日付でUPしますので、気付かれずにひっそり上がっていると思います…。

PC-LL750F22JB(LL750/F22J)停電の後?電源が入らない

まずは、PC-LL750F22JBから。これを今更、記事にしようと思ったのは、たまたまその当時のメールのやり取りを読んでいて、すごく喜んでもらえていたのだな、と感じ、自分に活を入れるためでもあります(この記事は2019年末に書いています)。

PC-LL750F22JB

父のNEC PC-LL750F22JBの電源が入らなくなりまして、修理をお願いしたいと思っております。修理が難しい場合は、中の写真、年賀状のデータなどを吸い上げられたらと思っております。

聞く限り、自宅だけが停電になり、引き込み線か配電盤かの修理後、1度電源が入らなくなったとのこと。その時はアダプタを差し直したら翌朝、普通に使えたそうですが、先々週くらいにコンセントにつないでも電源が入らなくなったそうです。

現在、Windows10の別のノートパソコンを貸していますが、初めての10は使いづらく、出来れば直してこのまま使えたらと思います。

年配のお父様に代わり、お嬢様からのご依頼でした。

到着してみると、パソコン本体にお客様の名前が書かれたシール、ちょこっと分解してみれば、ハードディスクにも「○○様HDD不良」というシールが貼られていました。ネジの位置も間違っている箇所があります。何?

この辺りを伝えたところ、近所の修理ショップに持ち込みしたそうです。そのショップからは「電源基板ではない・HDDがスムーズに読みだせないので、修理はいつになるか、できるかわからない」といった返答。2週間ほど音沙汰が無いので、取り返して来たのち、当方に送って頂いたそうです。

PC-LL750F22JB

さらに後から伺った話ですが「HDDがスムーズに読めないので、クリーンルームを借りてHDDを開ける必要があり、データの救出には7万円ほどかかるかもしれない」と。

確かにHDDは劣化しておりました。しかし、不良セクタがあるものの、データは抜き放題。そして、電源が入らないという症状で依頼をしているのに、HDDを外しても電源が入らないことを確認していないのでしょうか?「電源基板ではない」などと宣言、クリーンルームで開封?、心の底から意味不明(個人的な感想です)。

HDDはツールを使い、5時間ほどの修復を掛け、代替処理保留中セクタを回復、代替処理済みセクタのみとなったので、ひとまずは安心です。

PC-LL750F22JB HDD

さて、前置きが長くなりましたが、本体の診断に入ります。一通りの定番検査をしてから分解へ。

PC-LL750F22JB

むっ、保護シートの下になんかある?

PC-LL750F22JB

じゃーん!くさってました。

PC-LL750F22JB

ちょうどクリックボタンの下に当たる部分。隙間から何らかの液体(多分純粋な水)が混入したのはないかと想像しました(お父様には心当たりはないそうです)。

PC-LL750F22JB

洗浄します。酸化等無く、キレイになりました。が…

PC-LL750F22JB

コンデンサに破裂痕発見。

PC-LL750F22JB コンデンサ

さらに近くのヒューズも切れていました。両方とも交換。

PC-LL750F22JB コンデンサ

組み上げ後、起動を確認しました。

後の記事にも出しますが、このチップコンデンサ、特定個体レベルでパンクしています。

あくまでも想像ですが、何かをこぼしたのは、状態を見る限り、かなり前で無関係。たまたまその箇所のチップ部品が後になってショートしたのでは無いかと思います。停電後に最低一度は起動もしているので、それも無関係と思います。

PC-LL750F22JB

代替処理済みセクタが溜まっていたHDDは、念のため中古良品に交換提案、データ量が少なかったため、容量の小さなHDDを安価に提供し、修理完了としました。

PC-LL750F22JB

お客様より。

デスクトップ画像にどれほど父が喜んだかお見せしたかったです。細やかな修理、ご配慮をいただき言葉になりません。文字通り感激で文字が滲んでおります。

父は代替機のWindows10に苦戦しているようで、PCを壊してしまったことにも落ち込み、このままでは自信を失ってしまいそうでしたので、これほど嬉しいお話はございません!本当にありがとうございました。

喜んでいただけた、というのは本当にやりがい・糧になります。こちらこそ、ありがとうございました。

PC-LL750F26W(LL750/F26W)電源が入らない 2台

PC-LL750F26W

数日前まで使用できておりましたが、電源を入れるとランプも光らず、うんともすんともいわない状態です。修理費が高額なら買い替えも検討したいと思います。

大丈夫ですよ。そんなに高額にはならないと思います。
PC-LL750F26W

それにしても、外すネジの多さと言ったら…。

PC-LL750F26W ネジ

一台目の事例と同じ位置のチップコンデンサがパンク。画像中央にあるやつね。

PC-LL750F26W コンデンサ

念のため顕微鏡を覗いてますが、わかりやすいレベルで破裂してます。

PC-LL750F26W コンデンサ

交換後、起動を確認しました。

PC-LL750F26W

F26W、2台目。ちなみに同じ週に到着した別個体。

PC-LL750F26W

NEC LL750/Fの電源が入らなくなり、また充電ランプも点灯しない状態で修理をお願いしたくご連絡致しました。

これも同じコンデンサ?いや、それは生きてました。

PC-LL750F26W マザーボード

少し離れた場所にあるチップコンデンサが死んでました。

PC-LL750F26W チップコンデンサ

サイズは同じものです。交換後、正常に起動しました。

PC-LL750F26W

ありがとうございました。

PC-LL750F23EB(LL750/F23EB) 電源が入らない

PC-LL750F23EB

電源を押しても起動しない。メーカーに修理依頼をしたら、マザーボード交換で高額修理料金だったため、マザーボードの修理をお願いしたいです。

PC-LL750F23EB

これもシートの下かな?

PC-LL750F23EB マザーボード

でしたね。一台目同様、ヒューズも切れていました。

PC-LL750F23EB チップコンデンサ

こりゃぁ、回路の設計ミスではないのですか?

PC-LL750F23EB

パンクしているチップコンデンサに外傷がある故障の場合は、短時間で修理可能です。

チップ部品の交換後に息を吹き返した瞬間は、何度体験しても「キタッ!」ってなっちゃいます。旧機種ですが、ジャンク品の修理で遊んでいる方には、ヤミツキレベルの故障かもしれません。

追記 PC-LL750FS6R 電源が入らない

PC-LL750FS6R 電源が入らない

この記事を見た方からご依頼があり、遅まきながらでも、記事を公開しておいて良かった。同じ場所のコンデンサでした。

さらに追記【YouTube動画あり】PC-LL750ES6W、LL750F26C、LL750FS6R、LL750F26Rx2

LL750F_LL750ES ヒューズ・コンデンサ修理

結構人気のマシンなんですね。その後も月一くらいでご依頼があります。LL750/Eは初めてでした(中身一緒だけど)。

この不良コンデンサのある場所はだいたい決まっているのですが、基板上、ちょうどそのエリア一帯に粘着性のある保護シートが貼られています。

ベリベリ剥がすと、IC上面に糊が残って目視での不良が見つけづらい(顕微鏡でも同様)。※手間を掛けるなら、温めながら剥がす

今回、「くそ高いおもちゃ」を使ってパンクICを特定してみました。サーマルカメラです。赤外線の解像度が「384×288」あるので、結構鮮明に判別出来ます。日本では売っていないので、海外のメーカー直販サイトで購入しました(今現在は売ってるかも)。マジで信じられないくらい「くっそ高い」です。後から請求される消費税だけでも高いと感じるほど。

正直、こんなもの無くてもパソコンの修理は出来ます。あれば役に立つこともあるくらいの考えで。修理以外にも使えるしね。役に立ったときはまた動画にしてみます。Wi-FiでPC取り込みできるのは映像を残せて便利です。

Amazonでもサーマルカメラ売ってますね、FLIRとか。iPhoneやアンドロイドスマホで動作する、解像度の低いヤツでも3万弱するみたい。このタイプはコネクタ部分に負荷がが掛かり、折れてしまうとご臨終なのでおすすめしません。保証も対象外みたいですし。

YouTubeに参考動画をUPしてみました。左上の数字は、DC電源の数値です。750Fの定格電圧電流19V:6.3A設定ですが、プラグを差した瞬間にCCモードに入り(ショートモード)、電圧が急降下、瞬時に破損しているコンデンサが発熱します。

実はこれ、やる前からココだとわかっていたことは内緒です(笑

ちなみに破損ICエリアのヒューズが切れていれば、発熱はしないので無意味です。

以前は発熱部分を指先で触診したり、簡易的な赤外線温度計で大まかなあたりを付けていたのですが、昨年だったか、とあるICに一瞬触れた際に、指先に激痛。人差し指の腹の真ん中が、真っ白な穴が空いたような状態になり、2日程痛みました。やけどですね。上の動画の139℃という数値が正確であれば、あり得ない話ではありません。それ以降、触診恐怖症ですwww(それで買った)

他にも特定方法として、アルコールや冷却といった手法もあります。

めんどくさくてまだ記事にしていませんが、冷却編の動画も貼っておきます。

アルコール編も機会があれば録画してみようと思います。

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