HPのminiノート、HP2133です。症状は電源は入るが起動しない(画面が真っ暗)、強制再起動をしばらく繰り返すと起動、フリーズという、温まらないと動き出さないという状態です。
BGAパッケージの半田不良の疑いが濃厚です。分解していきましょう。
底面のゴム足4つの下に星型隠しネジ。トルクスドライバーが必要です。
取り外す小物が多いですが、分解は比較的簡単な機種です。マザーボード表面にはCPU、ビデオチップなど3つのBGA。さて、どれが壊れているでしょう。
目視ではわからないのがBGA。真ん中のビデオが怪しいですが、なんとなくカンで熱の影響を最も受けていそうな小さなCPU(面実装)からリフローしていきます。これがダメなら横のチップに移動していくつもりです。基本はひとつずつ。
熱いと普通に起動する可能性があるので、十分に冷却してから仮組み起動。
おおっ、一発目でビンゴ!HPのロゴが出現。CPUの半田不良でした。
冷却に難あり。3cmほどの小さなファンで、CPUとビデオチップを冷やしています。かなり荷が重いのではないでしょうか。
元々非力なモバイルマシンです。ネットやメールなど、負荷の掛からない使い方であれば、再発時期を延ばせると思います。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。