マウスコンピューターのノートPC、P53IN。画面がピンクのブロックノイズで乱れるとのこと。その後、半年ほど放置されていたいたようです。
さて、到着して電源を入れてみると…いきなりブルースクリーンで再起動を始めました。
眠っていた間に症状が悪化したようです。グラフィック故障の見当はついていますので、GPUを加熱処理します。
ファンは思いの他、綺麗でほこりはほとんどありませんでした。
起動しました。
予期しないシャットダウンから回復。
GPUの負荷テストを行いながら温度を測定します。
すると、高負荷時90℃近くまで上昇。これはまずい。チップから熱を逃がす放熱シートがヘタっているようです。
あまりに温度が高すぎるので銅板を挟むことにしました。厚さはいろいろ。
温度測定とチップへのテンションの掛かり具合を見ながら、最適な厚さの銅板を選択します。
画像は約30分のストレステスト。最終的には78℃くらいまで上がっていますが、20分辺りまでは60℃代をキープしていました。
今回は銅版が良い結果を生みましたが、それの使用には良し悪しがあり、特にヒートシンクをCPUと共有している場合は、逆に熱を取り込み易くしてしまう事も。
私は念入りに温度をモニターをして良い結果が出る場合のみ使用することにしています(当然、悪い結果では使えません…)。ちなみに実際はあまり使うことはないです。
この後、二日間のストレステストを行い修理完了とさせていただきました。
★2016年3月を以て、グラフィックチップの修理は、受付を終了しました。データ救出は対応可能です。