DELLのデスクトップパソコン、DELL Studio XPS 8000 です。症状は、電源が落ちるようになり、しつこく起動していたらついに電源が入らない状態になってしまったそうです。
1年間の保証が切れて少ししか経っていません。こんなに早く壊れてしまうものなのか…
お預かり後、電源を投入してみます。すると、Windowsが起動しました。数分経ちましたが落ちる気配はありません。ところが、10分ほど経過した頃、いきなりバツンと電源が落ち、再起動しました。この間、Windowsの操作はほとんど行わず放置状態でした。
とりあえずフタを開けて、電源のケーブルをそれぞれ抜いて電源テスターでチェックします。結果、電圧は正常な数値が出ています。
するとマザーボードの故障かな。完全解体し、マザーボードをチェックしますが目視では不良箇所を特定できませんでした。電源内部のコンデンサーも目視ではとても綺麗に見えました。
それぞれのパーツをテーブル上で展開し、ひとつひとつパーツを交換して故障箇所の切り分けを行います。
まずはグラフィックボードを替えて電源投入。5分ほどで電源が落ちました。メモリー交換。同様に電源落ち。少しずつ電源が落ちるまでの時間が短くなってきています。
メモリーの差し位置を変えたりしながら、なんどもテストしているとついに電源が入らなくなりました。ですが、しばらく放置すると復活します。
マザーボードが手に入るか…などと考えながら、電源を交換してみます。すると…いつまでたっても落ちません。試しに負荷を掛けてみましたが、それでも大丈夫。
電源の故障でした。最初にテスターで数値を計った時は正常でしたが、時間が経つと電圧が不安定になるようです。
電源が故障していた場合は、初めから修理する気はなく、新しい電源に付け替えるつもりでした。CPUやグラフィックに比べてどうみても電源が非力な感じがしていたからです。実はお持ち込み時に、最悪マザーボード交換になった場合のご予算を聞いていました。その金額は5万円!そっ、そんなにかかりませんって。その金額ならメーカー修理できます。
翌日、あたらしい電源が届き装着してみます。500W・プラグイン・底面ファン。快調に動いています。
電源もしっかりしたものが入り、大きなグラフィックボードに挟まれたCPUファンがとても貧弱に見えますね。ここには大型のクーラーを入れたいところでしたが、それはまたの機会に。
汎用品で交換が出来るデスクトップの修理は楽ですね。作業スペースを占領してしまうことを除けば…
修理後、ご依頼主様宅の近くを通る予定があり、今回は無料配達させていただきました。ありがとうございました。